とうとう明日がバレンタイン・・・・まだ用意してねぇー・・・・ 「みんちゃん♪」 『あ、早苗ちゃん・・・』 「ハラにあげるんだって?」 『うん』 「うちも手伝ってあげるから!もちろんチョコは用意したよね?」 『いや・・・まだ』 「はぁ?まだなの?」 『うん・・・・』 「今すぐ作れっ!」 『えぇ・・・?』 「早く!」 『はいはい。明日がバレンタインだし、明日よろしくね〜』 「あ!こら待て!!!」
しぶしぶしながらもチョコを作ってるけど・・・・何作ったらいのかな?生チョコ?トリュフ?迷う〜〜・・・あ、得意な生チョコでいいかな? 『よし!上出来♪・・・って、なにはりきってるの???』 これはただのチョコ!ホワイトでーも期待しゃちゃ駄目! 月14日 バレンタインデー― 「みんちゃ〜〜ん!昨日は逃げやがって!」 『ごめん!早苗ちゃん!早く帰らなきゃチョコ作れなかったから許して!』 「まぁ、ハラに免じて許してやろう!」 『早苗ちゃんありがとーぅ♪』 「あ!みんちゃんおはよー」 『亜谷女!今日は早いね』 「うん。なんかドキドキしちゃって眠れなかったし・・・」 『亜谷女ってドキドキしちゃうと眠れなくなるタイプ?』 「そうなの・・・」 「あ、うちもそうだよ!」 『え!?早苗ちゃんも?うちは爆睡しちゃうタイプなんだけど・・・』 「じゃぁ、昨日は爆睡したの?」 『え?いや、普通・・・・』 「「あっそぅ・・・」」 呆れたように言う早苗ちゃんと亜谷女。別にいいじゃん!!! 朝から女子同士でチョコを渡しあったり、男子に義理チョコを渡したりしてにぎやかだ。・・・ハラはいつも遅めに来るから放課後に渡すつもり・・・。 亜谷女は男子には日向くんにしかあげてない。日向くんは優しくて可愛いから女子からかなりの量をもらっている。皆、「ホワイトデーは返さなくていいよ!」って言ってるのに亜谷女だけ「ホワイトデー返さなきゃ殺すよ」怖っっ!!! ハラが来た。予鈴のなる3分前・・・いつも来るの遅っ! 「みんちゃん!今渡しちゃいなよ!」 『うぉっ!早苗ちゃん!今?』 「うん!今!」 『もうチャイム鳴っちゃうじゃん・・・・それにこんなガヤガヤしてる時にチョコ渡しちゃうとハラは受け取らないよ』 「そっかぁ・・・それにしても、よく知ってるねぇ・・・」 『うるさいな!早苗ちゃんも早く席に戻らなきゃやばくない?」 「あ!ホントだ!じゃぁ、放課後ね♪」 放課後かぁ・・・・あいつ受け取らなさそう・・・・てか、もっとやばいことが起こりそうなんですけど、気のせい?ぶっちゃけ今授業中なのに集中のカケラさえない!そりゃ、集中できる亜谷女は相当すごいよ・・・あ、川中くんの事嫌いになったんだっけ??でも、バレンタイン渡すって言ってたし。ま、亜谷女の心臓は強いって事にしましょう! ―放課後― 亜谷女とハラと日向くんは同じ班。亜谷女たちは今週、音楽室の掃除で、うちは給食当番だから掃除はない。 『亜谷女・・・』 「みんちゃん、今日ハラ部活ないからチャンスだよ!」 「おい!掃除しろ!おしゃべりすんな!」 「ハラはうるさいなぁー・・・自分だって日向と遊んでるのに」 『亜谷女!』 「あ、はいはい・・・ハラを怒るなって事?」 『ちゃぅわ!掃除を終わらせてって事!』 「OK!はい!掃除終わり!」 「よっしゃ!日向、早く帰ろうぜ!」 「あぁ!ちょっと待った!!!」 「邪魔!」 「待って待って待って!日向も手伝って!」 「なんだよっ!!!邪魔!」 ガッチャン 「ほら!みんちゃん早く入って!」 『えぇ・・・てか、音楽室に閉じ込めちゃってさぁ・・・』 「早く!渡さないの?」 『てか、出そうなんですけどぉ?』 バンッ 「日向!帰るぞ!」 「みんちゃん!追いかけてよ!」 『えぇ・・・』 「みんちゃん!頑張ってよ!応援してるから!」 『早苗ちゃん・・・ありがとっ!』 やっぱり、悪い予感は「逃げる」って事だったのか・・・今思ったらハラには当然な行動だね・・・そんなにうちの事嫌いかぁ?確かに1学期は悪かったけどさぁ、こんなにも毛虫嫌いしなくてもいいんじゃないの? あ、目の前にハラがいるけど・・・・話しかけづらい・・・ま、保留にしましょう・・・・なんか、悲しい
『はぁ・・・亜谷女からメール来てる』 【今図書館なんだけど、来れる?】 【うん。行けるよ 亜谷女は渡せた?川中くんに】 【詳しい事は図書館でね。待ってるから、早く来て】 『なんでそんなに急いでるの?・・・亜谷女の性格か!忘れてた』 亜谷女はすごいせっかち
『亜谷女!』 「みんちゃん!聞いてよ!」 『聞くから、どうしたの?』
「亜谷女!川中が帰っちゃうから一緒に行こっ!」 「早苗ちゃん、部活は?」 「今日は再登校だからないよ!早く行こう!」 「うん。・・・いた!」 「おぉ!早いなぁ見つかるの・・・」 「あ、川中逃げた!」 「最悪!」 「川中!待てっ!」 「いや、早苗ちゃん怖いから・・・」 「川中!」 「なに?」 おぉ止まった!さすが早苗ちゃん! 「ほら、亜谷女」 「あ、はい・・・」 「ありがとう」 「はぁ?聞こえない!」 「ありがとう!」 「良かったね亜谷女♪」
『なんだぁ、渡せたじゃん』 「良かったも何もないよ!途中で泣きたくなったもん・・・みんちゃんは?」 『渡せるわけないじゃん!逃げちゃったよ』 「え!?ずっと?」 『いや、追いついたけど足がすくんで・・・』 「アホかっ!」 『なんだい!自分は早苗ちゃんに助けてもらったくせに・・・・』 「まぁ、確かに1人で渡すのは難しいよね・・・明日、手伝ってあげるよ!」 『でもさぁ、今日ハラが音楽室に入ってて、しばらく出てこなかったよね?』 「今気づいたの?ハラは待ってたんだよ」 『え?なにを?チョコ?』 「両方!みんちゃんを待ってたんだよ!」 『そうなの?』 「音楽室から逃げ出そうと思えばいつでも逃げられてたよ?あれはわざと待ってたんだよ?だから、あの時入ればよかったのに・・・・」 『うるさいなぁ・・・明日渡すよ』
―次の日の放課後― 「みんちゃん!ハラは今日部活だから!手短めにね♪」 『亜谷女ありがとう』 「あ、ハラだ」 「ハラ!!!!!!!」 「ゲッ・・・」 「待った!」 「放せ!部活なんだよ!」 「あ!逃げた!掃除まだ終わってないよ!」 『亜谷女・・・』 「もぅ、いい!先生に言う!みんちゃん、待ってて」 ・ ・・ハラなんかもういい。てか、泣きたいなぁ・・・これって失恋じゃなの? 「みんちゃん!」 『早苗ちゃん・・・』 「渡せた?」 『ううん。また逃げちゃった』 「今日こそ渡せるよ!ハラ、みんちゃんの事好きだもん!」 『好きなのに逃げる?』 「恥ずかしいからじゃないの?」 『・・・・そうかな?』 「ハラ今教室にいるから!」 「みんちゃん!」 『亜谷女!どうしよう』 「早苗ちゃんも一緒に行こう!」 「うん みんちゃん元気だして!」
『ハラどこ?』 うちは顔を赤くしてハラを探してる。 「待って今探してる・・・」 亜谷女は必死に探してる。 「ヒューヒュー」 「はぁ?」 男子のからかいにキレる早苗ちゃん。 「ちょっと逃げよう」 亜谷女が指示を出すけど・・・なにも変わらない 「なにあれ?ヒューヒューって言ってなかった?」 『まぁまぁ早苗ちゃんも抑えて・・・』 「抑えてって、みんちゃんはこのままでいいの?」 『いやだけど・・・』 「早苗ちゃん、みんちゃんもう1回行こう」 バレンタインでこんなに苦労したのは初めて・・・恥ずかしい思いをしたのも初めて・・・そして、何より本人に軽蔑のような目で睨まれたのも初めて・・・ハラを好きになってから「初めて」の言葉が多くなった。 「ハラいたよ!」 男子がうちらの事ひやかしてるけどそんなのは聞こえない・・・・ そして・・・ 『ハラ、逃げたよ・・・また』 「あぁ!川中のせいで逃げた!」 「は?なんで俺のせいなの?」 異常な相手。初めての相手との恋は終わりそうな予感・・・・ 「みんちゃん。うちら居残りの仕事があるからチョコは亜谷女に任せて早く行こうよ」 『うん。亜谷女、はいっ』 亜谷女は行ってしまった・・・上手く行くのかな?
『今日、恋が終わるの?』 メールが来てた 【どうなった?】 【日向に渡しといた】 【はぁ?なんで?】 【最初は私が渡そうとしたけど、川中がハラに抱きついてたから渡せなかったの!】 【まだ、川中の事好きなの?】 【嫌いだけど、なんか気まずいじゃん】 【で?】 【行けなかった時たまたま、日向が通ってたから日向がハラに渡してたよ】 【で、受け取ってた?】 【うん。当たり前じゃん】 【分かった 今日はありがとね・・・】 この日うちは泣いた。たぶん2時間ぐらい・・・・1日中夜が明けるまで泣いてたと思う・・・最初はどうしようもないハラが今は言葉には表せないほど好きになった。人間は不思議だね・・・
「みんちゃん・・・泣いた?」 『は?泣くわけないじゃん!』 嘘だけどね 「そう?それないら良かったけど・・・」 学校に着くと、泣いた?の言葉がおはようより多かった・・・もちろん泣いてないって言うけどね・・・1人の男のために泣いたなんて格好悪い。しかも、相手がハラ。言うだけで恥ずかしい・・・ま、恋に恥ずかしいなんて言葉はないけどね・・・・ 当の本人は朝からものすごい不機嫌 やっぱり渡さないほうが2人のためにも良かったんじゃないの?でも、早苗ちゃんや亜谷女は、 「みんちゃんから直接渡さなかったからだよ」 とか、 「日向だからじゃん?」 とか、言ってるけど違うと思う。励ましの言葉だけでも嬉しい。咲樹はうちがバレンタインの時失敗したって聞いて、ハラに急接近してる。まぁ、2人は似合うからいいんじゃないの?もう、なんでも投げやりになってきた・・・どうでもいい
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