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作品名:もしこの恋が実ったら、 作者:みんちゃん

第1回   第1章 出会い 1部 3日間
初めての制服。
ほとんどの人が同じ中学校なので卒業式、感動と言うものが全くなかった。
『行って来ます!!』
ダサくて今にも改造したくなる制服なのに、胸をドキドキさせながら目的地の学校まで走っていった。
校門の前でクラスわけのプリントを受け取った。
自分の名前と小学校の時から仲の良い伊藤咲樹(いとう さき)の名前を探した。
伊藤咲樹とは、小学校の時から一緒にいた、おてんば4人組の1人だ。
1人は引越しをしてどっかに行ってしまい、もう1人は家が遠い理由で違う学校に行ってしまった。結局、ここの学校に来たのは、うちと伊藤咲樹だけだ。
初めての学校で迷子になりながらも、やっと自分のクラスA組についた。
初めて見る子、もう小学校の時から見慣れた子がいてにぎやかだった。そんな見慣れた友達からあいさつされた。
「みんちゃん、おっはーーー!!!」
『おっはーーー!!!』
みんちゃんとはうちのあだ名だ。名前が皆川水音(みなかわ みのん)なのに、何でみんちゃんになるのが分からない。でも、うちなりに気に入ってるあだ名だから、別にどうでもいい。
教室の黒板を見て、自分の席を確かめた。
『うわっ・・・最悪・・・』
真ん中の列でしかも1番前!
「お!前じゃーん!」
からかうかのように咲樹が言う。
『ここやだ!授業中眠れないじゃん!』
「でも、3日間だけだって!」
『なにが?』
「3日たったらすぐに席替えするんだって!」
『やったじゃん♪』
こんなアホらしい会話していると隣からいすの音が聞こえた。
うちの隣の子は佐田亜谷女(さた あやめ)と言う女の子。
見た感じ暗くて、小学校の時いじめられてたらしい。前髪が顔にかかってて、目をよく見る事ができない。とにかく、友達になりたくないタイプだ。
「おはよ・・・」
いきなり佐田亜谷女にあいさつされて目が驚いてるまま、
『おはよ!』
声が裏変っちゃった・・・
「入学式があるので廊下に並んでーーーー!」
先生ナイスタイミング!
廊下に並び、咲樹が先生の目を盗んで話しかけてきた。
「担任の先生、おもしろそうだね♪」
『でも、女の人じゃん』
「女の先生でもいいの!あ、もしかして期待してたの?」
『はいはい。ありえないからね』
「B組みの先生はどんな人かな?」
『あぁ、さっき見たらただのオバサン先生だったよ』
「なーんだ、オバサン先生か!」
いや、咲樹の方が期待してたと思うよ!
落ち込んでる咲樹をみながらため息を深くついた。
さっきから佐田亜谷女に見られてる気がする。
なぜなのかは分からない。
佐田亜谷女とは初対面のはず・・・・

長い入学式が終わり、先生が教室から居なくなった途端おしゃべりタイムスタート!
「みんちゃん。次の時間は何するんだっけ?
『分からない。プリント出すのもめんどくさいしな・・・』
うちはチョーめんどくさがりや。
「つ・・・次は作文だって!」
佐田亜谷女が話しかけてきて私たちは驚いた。
多分クラスの皆がこっちに注目してる気がする。
そんな空気は破るかのように咲樹が問いかける。
「佐田さんだよね?あだ名とかある?なんて呼べばいいかな?」
「亜谷女でいいですよ。」
「佐田亜谷女?可愛い名前だね!」
嘘つき!最初から知ってたくせに!
咲樹の褒め言葉に佐田亜谷女は顔を赤らめた。
「私は伊藤咲樹!そのまんま咲樹って呼んでね!」
「あ、はい」
「で、この子は皆川水音って言うけどみんちゃんね♪」
は?え?へ?咲樹のバカ!それって遠まわしに友達になれって言ってる事じゃん!やだし!
「よろしくお願いします。」
『あ、亜谷女とうちら同い年だしタメ口でいいよ。』
咲樹が口をポカンと開いてた。そしてその口を動かし、
「え!いきなり亜谷女?みんちゃんの図々しさにびっくり!」
コロス
『うるへい!』
隣では亜谷女が笑ってた。・・・結構可愛い。
「あの・・・み・・・みんちゃん」
『は〜〜い?』
「これから友達ってことでいいですか?」
本当は気がのらないけど
『いいよ!友達×2〜♪』
ここである異変に気がついた。
咲樹が紹介したのに亜谷女は咲樹と友達になろうとしない。
亜谷女は咲樹のなにかに気づいたみたい・・・・。
2年間ともに過ごしたうちでさえ咲樹の秘密が分からないのに、たった30分咲樹といた亜谷女が気づいた。
この女ただ者ではない。

下校時、亜谷女と帰ることにした。
好きな人の話とか・・・・メアドを交換したり。
とても明るく、いい子だったのですぐに仲良くなれた。
「じゃ、私の家はここだから!」
『え!近いね!あとでメールちょうだいね』
「うん!みんちゃんバイバイ!」
『バイバイ!』
なんだ、明るいじゃん!とてもいじめられたりは見えない。

この席でしゃべる最後の会話。いつもより会話がはずむ。
「みんちゃんは好きな人いないの?」
『いないよー!亜谷女は・・・教会の子だよね?』
「うん・・・///」
亜谷女は教会に好きな人がいるらしい。今のところ片想い。
『そろそろ席替えだね・・・』
「うん」
最初は最悪だった席が今になるとこの席が最高に思える。また亜谷女と近くがいいな・・・。
この日、1時間以上おしゃべりを続けた。


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