出会いは、そう去年前だった。。
半年前-----
アタシ達が住む街には毎年7月に行われる3日間の祭がある。 街の皆はその祭を『祇園祭』と呼び、毎年楽しみにしている。 アタシもその一人。7月までに新しい祭衣装を用意する。 みんな、この日の為に仕事を頑張ってるといっても過言ではないだろう。
今日はその祭の日。 本当ならば、初日から仲間達と声を掛け合って集合しているのに アタシは、今年入社した地元の会社からという形で、 祭に参加しなくてはいけなかったため会社で衣装に着替えていた。
『まったく、会社の人間と祭なんて最悪。こんな会社やめとけばよかったわ。』 アタシはブツブツと文句を言いながら着替え1階のオフィスへと向かった。
そこには着なれない祭衣装を一生懸命着ている営業マン達。 どれもこれもカッコイイ着こなしはしてなかった。 しかも、今日買ってきた真っ白な足袋。昔から祭っ子で育ったアタシを愕然とさせた。
『えー!何このダサい人たち!?最悪だわ!!なんて恥ずかしいの!!!』 そんな言葉を頭の中で叫んでいると、着替えてきたアタシをみて営業マンが 『おぉ!!さっすが地元っ子!違うねぇ〜カッコイイ!!よっ!紅一点!!』と囃した。
祭が始まると会社の人たちが一生懸命神輿を担ぐ中抜け出して友達と合流。 『アリサの会社の人たち頑張ってるじゃん?いいの?抜け出して(笑)』 そう言いながら、明らかに営業マンの着こなしを笑っている友達に 『あんなダサいのと一緒には居られないわよ!!』と言い会社には戻らなかった。
夜、家に帰ってインターネットの『街の掲示板』を見ると 『今日の祭良かったですね!!僕はE町の神輿を担いでました!明日も宜しく!!』と 書いてあった。E町。。。それは今日、会社の人たちが担いだ町内神輿。 どの人だろう。。と一瞬考えたが分かるはずも無いので、次の瞬間には忘れてた。
祭は無事に3日間を終え、また街の人たちはそれぞれの仕事へと戻っていった。 現実に戻された街は、少しだけ淋しさが漂っていた。。。
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