高さ、10mはある高く枝の太い木の前。「ドラ様行きますよ。ヨル用意はいいか?」 ドラには優しく、ヨルには冷たくキキは、二匹に声をかけた。 「おおいいぞ。」 と、ドラ吉。 「さっさと行け。」 と、ヨル。 「では、用意……、スタート!!」 その掛け声と共に両者スタートした。
まず、先を行ったのは、ドラ吉だった。その後を必死で追いかけるヨル。 「素晴らしいです、ドラ様。ヨルなんかに負けないでください。」 「おお、任せとけ。」 「負けてなるものかー!!」 負けじとヨルは、そこから踏ん張った。そして、その踏ん張りが利いたのかドラ吉との差はだんだんと、縮まっていった。 が、それもここまで、最後の1mでドラ吉は、最後のスパートをかけた。 それに、ヨルはついて行けずにあえなく敗北。 勝負はついた。
「やあ、楽しかったな。なっ、ヨル。」 「くそぉ。また負けた。」 悔しそうなヨル。 「やぁい、悔しいだろう。悔しいだろう。ざまーみろ。」 と、自分のことのように喜ぶキキ。 「また、今度も遊ぼうなヨル。」 と、ドラ吉。
いつもと変わらない景色。いつもと変わらない出来事。 ネコの日常は、こうして夜が明けるまで続くのだった。
|
|