これは、どこにでもあるネコの姿であると思われる。ネコは、決して薄情ではなく心温まる人間模様。いや、ネコ模様を一時楽しんで下されば幸い。 それでは、どうぞごらんあれ。
第一話 ネコの集まり
夏の暑い日は、夜の公園にネコたちは集まる。ここらで幅を効かしているのは、『ドラ吉』という♂ネコ。 そして、いつもの時間に奴がやってきた。 「ドラ吉!!勝負だー!!」 真っ黒なちょっと太ったネコがやってきて叫んだ。ドラ吉と呼ばれたほうは、大きなため息をつくと寝位置を変えて無視をした。 「こらー!!勝負だー!!俺は、負けない!!」 しつこく叫ぶ黒ネコ。 そして、とうとうそのネコにキレたのは、三毛猫のすらっとしたネコだった。 「ドラ様は、今ゆっくりしているのだ。用があるならオレが聞こう。」 「キキ!お前には用がない。オレの用があるのはドラ吉だけだ。」 「いつも負けているお前にドラ様がわざわざ手を下すまでもない。」 そこに、寝るのに飽きたドラ吉がやってきた。 「仕方がないな。ヨル今日は、何をして遊ぶんだ?」 「あっ、遊ぶんじゃない!!勝負するのだ!」 「で、今日は何をする?」 そうして、その日の遊び…。もとい、勝負が始まった。
「まずは、木登り競争だ!!」 ヨルは告げた。 「ふっ…。もはやこの前負けたのを根に持っているな。」 と、キキ。 「まぁ、そう言うな、キキ。木登りは何度しても楽しいぞ。」 楽しそうに言うドラ吉。 そして…。 「おっ…お前ら…、人のこと…馬鹿にするなー!!」 そんなヨルを無視して、キキはドラ吉に声援を送っている。 「ドラ様、頑張ってください。勝つと分かっていてもドラ様はとても素晴しいのですから。」 「まぁ、じゃあやるか。なぁ、ヨル。」 飄々と、ドラ吉。やっぱりネコだから、みんな自分勝手。 「くっ…。やってやらぁ!!」 そうして木登りは始まった。
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