衝動を抑えきれなくなった時点で全ての事が終わるのかもしれない。 超えてはいけないラインを決して超えてはいけないということだ。 それが守られなければ人は人として対等な立場では付き合えなくなる。 もう全てが終わったのだと、何度も胸に刻みこまなければならない。 もう全てを忘れなければならないと何度も叫ばなくてはならない。 胸が苦しかろうが、泣き叫ぼうがそれはもう終わった事である。 平静さを装うもう一人の自分を横に置き、私は今涙が止まらない。 自分の悲しさに宵しれて螺旋の階段を上へ上へと上っている最中である。 今宵は桜とともに酔いしれながら、違う世界へとさまよい歩こう。
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