「TinTin!!」
二人は笑顔でハグをした。
互いにやはり声が大きかったらしく先生に少し怒られていた。
二人とも「休みはどうだった?」「元気だった?」など、久しぶりに会った嬉しさを隠し切れないようだった。
一段落するとティンティンがミクを紹介してくれた。
私もミクもお互いの目をじーっと見た。
それから二人同じタイミングでにこっと笑った。
ティンティンがそれを見て笑った。
「Both of you don't look like Japanese」 (二人とも日本人に見えないよ。)
確かに。ミクもどちらかというと韓国と中国が混ざった感じ。
私はマレーシアだとか、シンガポールだとかよく言われるから自分でも自覚している。
ミクは見た目通りの性格だった。
さっぱりしていて、でも嫌味っぽくなく、根はしっかりしているのに天然なところが話をして5分で大好きになってしまった。
見た目は決して美人ではないけれど、愛嬌があるくしゃっとした笑顔は周りを明るくしてくれる気がした。
彼女も私と同様、家族の事情でオーストラリアに来ていた。
お父さんが韓国人らしく、離婚した後こっちに来たらしい。
あまりにも共通点があり過ぎて、お互いビックリした。
「ところでもうレン君には会ったの?」
いきなり今まで英語だった会話が日本語になった。
「今日朝見かけたよ。彼どんな人なの?」
ティンティンが日本語だと分かった瞬間諦めて、真剣に先生の話を聞き始めていた。
「おもしろいよ。変わってるけど。いっつもインドネシア人といる。」
「ふ〜ん。」
ちょうど話が切れたところで、始業式が終わった。
ゾロゾロと狭いドアから皆が出ようとして詰まっている。
「これからどこ行くの?」
ミクに聞いた。
「*House meeting*だよ。でもうちら*oversea student*はHouse関係なく集まるから、まぁ、一緒にいりゃ大丈夫、大丈夫。」
そしてミクとティンティンと一緒に、購買の近くのクラスの方へと向かった。
*House meeting* 日本で言うHR。 オーストラリアの中・高はクラスに分かれることはなく、日本の大学の様に一クラスずつ、個人で移動するシステムなため、朝のHRの時間、集合写真、または運動会などチームで対抗する場合のみ自分のHouseに分かれて行動するようになっている。 *Oversea Studet* オーストラリア国外からの学生のこと。
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