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作品名:薬指の重み 作者:綾瀬周

最終回   7
あれから3年が経ち約束の場所へ向かう。
旗から見ると弾むような足取りだった。
そんな梨花を見て結衣も嬉しそうに微笑んでいる。

空港に着き約束の場所に向かう。

彼はまだ来ていなかった。

「約束の時間までまだ1時間もあるもんね。」
とつぶやく。今の梨花にとって1時間待つという事はたいした事がなかった。

約束の時間からすでに5時間過ぎている。次の便で最後の便だ。

もし、もしこの便で彼が来なかったら??
嫌な考えが梨花の頭に浮かぶ。
やっぱり、私が子供だから嫌いになっちゃったの??
今日の約束は私をあきらめさせるための嘘だったの??
そう思うと梨花の目から涙が溢れてきた。
しばらく泣いていると清掃員のおじさんが心配そうに梨花の顔を覗き込んできた。
「大丈夫かい??」
そういいおじさんは暖かいココアをくれた。
誰かに話を聞いて欲しくって私はおじさんに今までのことを話した。
おじさんは話を聞くと梨花の目を真っ直ぐ見てこう言った。
「彼を、信じなさい。」
そういうといじさんは元の持ち場に戻っていった。
「蓮さんを信じる。」
梨花はそうつぶやくと立ち上がって空港全体に聞こえそうな声で
「蓮さん大好き!!!!!」
と叫んだ。
周りの人は驚いて一斉に梨花の方を振り向く。
梨花はすっきりした面持ちでその場に腰を下ろす。
「信じることで今まで気持ちが変わらなかったんだもんね。私は待つよ。」
「俺も好きだよ。梨花。」
驚いて振り向くと蓮がそこに立っていた。
「ごめん。世話になった友人が急に倒れてそれで、
蓮が最後まで言い終える前に梨花は蓮に飛びついた。
「梨花!?」
「おかえり!」
「ただいま。梨花、あらためて言わせてくれ。結婚しよう。」
「はい!!」
2人は見てるほうが眩しい位の笑顔で笑っていた。




離れ離れになって学んだ事、それはお互いを信じ、変わらず相手を思うこと。
それを今度生まれてくる子供にまずはじめに伝えようと思う。
2人の愛は永遠に・・・・。


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