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作品名:薬指の重み 作者:綾瀬周

第1回   1
私と彼が出会ったのは本当に偶然で、もし、この偶然がなければ私達はお互いの事を目にも止めなかったと思う。

17歳の私と23歳の彼。

私から見れば彼は大人で、彼から見れば私は子供。
世間からみれば、私は遊ばれているように見えたかもしれない。
でも、私達は確かに愛し合っていて、お互いがかけがえのない存在だった。
この幸せがずっと続く事を私は、願っていた。

しかし、神様は、この幸せが長く続く事を許さなかった。

彼のある一言によって、私の幸せは崩れ去る事になったのだ。


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それは、いつも通りデートを終えた帰りの事であった。
「・・・梨花、実は話がある。」
「話??」
彼の真剣な面持ちに少し緊張した。
「実は、アメリカに出張する事になった。」
「・・・・えっ。。。」
それは、私にとってこの恋の終わりを告げる言葉に聞こえた。
「・・・出張って、どのくらいの間??」
「たぶん・・・3年くらいになると思う。」
「3年・・かぁ。長いね。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
しばし重い沈黙が続いた。
そして、その沈黙を破ったのは彼だった。
「・・・それで、梨花に言いたい事がある。アメリカに、ついてきてくれないか??」
「アメリカ・・・に??」
「つまり、梨花、俺と結婚して欲しい。」
その言葉は、17年生きてきた私の人生の中で、1番衝撃的な言葉だったと思う。


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