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作品名:狂人の日記 作者:田島

第6回   闘病日記(6)
【歯痛】

10月18日(金)
 11時頃、歯の痛みを感じて目が覚める。昨日の夜、左の親不知で口内の肉をかんでしまい、口の中に怪我をした。又、その部分とは違う歯茎も痛む。肩こりから来ている歯痛かも知れないと思ってマッサージをすると、若干ではあるが歯茎の方の痛みは遠のく感じがする。(当然、怪我の部分は、マッサージでは治る筈がない)先日の舌に出来た症状といい、最近、口内の疾患が目立つ。
 12時、昼食。(食欲無し)食後にソロン錠,CONSTAN服用。口内(傷・歯茎共に)が非常に気になって食事が美味しくない。左肩に、依然病院でもらった貼り薬を貼る。唾を飲み込むだけで、口内の傷が痛む。(まるで風邪をひいて喉が痛いときのようである。)
 7時夕食、(食欲普通)しかし、相変わらず歯茎が痛むので、満足に食事が出来ないのが非常に億劫。食後ソロン錠,CONSTAN服用。
 今日の午前中の記述に、「口内を咬んで、怪我をした」とあるが、これはどうやら私の勘違いのようであった。やはりこれは、明らかに歯痛である、しかもそれは親不知あたりの歯茎の痛みである。(冷水がしみるような事はない)それは肩のコリが原因(引き金)になったのかも知れないが、私の左下親不知はかなりの虫歯なので、歯茎がいつ痛くなってもおかしくない状態であることには間違いのないことである。夕食後も相変わらず、「ズキズキ」とした痛みがある。(歯痛独特のいても立ってもいられないような、激痛ではない。)冷やしてみても、マッサージをしても一向に症状は回復しない。歯痛は久しぶり(何年ぶりだろう)だが、相変わらず不快感極まりない。それに歯痛の治療はもちろん歯医者に通わないといけないのである。私は過去にも何度(何軒)となく歯医者に通い、そして完治する前に通院に挫折してしまっている。今回も、例に漏れず歯科医に通うことになるのだろうか?もちろん歯は、自然治癒する事は無いので、いつかは治療しなくてはいけないのだが・・・。
 8時〜10時30分位まで仮眠。起きたときに特に歯痛を感じる。(唾を飲み込むと喉まで痛い)現在3時35分である。空腹感も感じるが、歯痛のせいで何も食する気になれない・・・。依然として肩コリの自覚症状も激しい。肩・背中にピップエレキバンを貼って4時頃就寝。

10月19日(土)
 12時起床、朝食。(食欲無し)ピップエレキバンの効果も見られず、昨日からの歯茎の痛みは相変わらずで、憂鬱。口を動かさないと痛まないのが唯一の救いだが、唾を飲み込む時に感じる痛みは辛い。食後にソロン錠,CONSTAN服用。食後も悶々とした時間を過ごす。
 6時30分、夕食(食欲有り)食後にソロン錠,CONSTAN服用。歯茎の痛み相変わらずで、イライラする。

10月20日(日)
 12時30分起床、朝食(食欲有り)食後にソロン錠,CONSTAN服用。コーヒーを飲んだら、腹痛を伴う下痢をする。歯痛有り。
 2時30分入浴、下腹に膨張感あり。
 6時45分、夕食(食欲有り)食後にソロン錠,CONSTAN服用。
 7時30分〜10時30頃まで仮眠。
 3時30分、夜食。歯茎はいぜんとして痛む。食事の時が一層苦痛である。
 5時45分、CONSTAN服用。

10月21日(月)
 12時起床、朝食。(食欲有り)食後にソロン錠,CONSTAN服用。
 6時45分、夕食(食欲無し)食後にソロン錠,CONSTAN服用。
 12時30分、非常に空腹感を感じたので夜食を食べる。
 今日はほとんど一日中仕事であった。歯茎の痛みも徐々に治まってきているように感じる。仕事のことで頭がいっぱいだったせいか、夕食は殆ど食欲がなかったが、仕事がひと段落すると空腹感を感じた。パソコン長時間向かっていると、時々、動悸を感じる。本日は昼寝をしていないにも関わらず、眠れない。現在3時44分。
朝の7時頃CONSTANを服用して、ようやく就寝できた。

10月22日(火)
 1時起床。朝食(食欲普通)3時15分ソロン錠,CONSTAN服用。
 7時45分、夕食(食欲有り)食後ソロン錠服用。
 8時30分〜11時30分寝てしまった。目覚めてから、寒気あり(又風邪でもひいたのか。)パソコンに向かっていると若干目眩を感じる。2時50分、CONSTAN服用。4時頃就寝。

【外出することに対してのプレッシャー】

10月23日(水)
 10時30分頃電話がかかってくるが、無視。
 12時30分、起床。朝食(食欲普通)1時15分ソロン錠,CONSTAN服用。夢見が非常に悪くて、起きてからも非常に憂鬱な気分。(夢の内容は失念)ここのところ数日間続いていた歯茎の痛みはもう完全に消えている。やはり、痛み方(口を動かしたときだけ痛んだ)からすると、口内を咬んだ可能性も高かったのかも知れない。とりあえず、歯科医に急行!という事態だけは避けることが出来たが、いつか・・・近い将来には治療に行かないといけないと感じている。
 2時30分、出かけるとき明確に目眩を感じる。目眩は久しぶりである。非常に不快。計測はしていないが心拍数速し。
 7時30分、夕食(食欲普通)食後ソロン錠服用。2時30分夜食。3時30分CONSTAN服用。
 相変わらず、時々体の不調も感じつつ、悶々とした時間が過ぎていく。あぁ、私はこんな事をしていて良いのだろうか?繰り返し繰り返しの自問自答が続く。外出恐怖症も自分自身への甘えなのだろう。精神的弱さも同様だ。何と情けなく、惨めな人間なのだと思う。仕事どころか、外出の予定でさえプレッシャーなのである。こんな人間が他にいるのだろうか?もし、いるのなら是非会ってみたい、そしてゆっくり話し合ってみたい。いや、少なくとも私のような情けのない人間の話す言葉に耳を傾けてくれる人でも構わないから…。

10月24日(木)
 12時朝食、(食欲無し)食後、眠気を感じるので2時頃までねむる。外出する用事ができたので、CONSTANを服用して出かける。一人で出かけたせいもあってか、車を運転している時、非常に不安感を感じるが、気力でなんとか、がんばれた。
 7時夕食、(食欲普通)。
昼間寝たせいか、ぜんぜん眠れない。結局朝まで起きている。しっかり「眠り」を感じられたのは、朝9時を過ぎた頃からだった。

【2日酔い】

10月25日(金)
 1時30分朝食、(食欲無し)食後にソロン錠,CONSTAN服用。最近食欲がない、一昨日、昨日と夜食を食べたときのことだが、食べ終わる頃に胃が「ムカムカ」と気持ちが悪くなる症状がある。今日の朝食の時もそれに近いものがあった。胃が悪いのだろうか?ソロン錠をコンスタントに飲んでいないせいかも知れない(今朝飲んだ「ソロン錠」が最後の一錠だったので病院へ行かなくてはいけない。)しかし、「ムカムカ」と気分が悪くなるのは食事中だけのことで、その症状が食後何分も持続することは無い。・・・精神的なものによる症状かもしれないと思う。それに最近缶コーヒーを一日2本位のんでいるので、控えないといけない。仕事でパソコンに向かうときに何気なく飲んでしまうのがいけないと思う。
 4時、腹痛を伴わない下痢をする。どうも、胃腸の調子が悪いようだ・・・。下痢後も腹がしぶる感じがあるし、体(特に顔)に、多少熱っぽさも感じる。
 6時頃、Nauzelin服用。
 7時頃、下痢。(量は少々)腹痛は無かった。
 8時、仕事の打ち合わせで外食。ビールコップ3杯、バーボンをロックで2杯。食事は口取り程度しか食べれない。(食欲全く無い)
 12時30分頃帰宅。特に酔った感覚もなかったのだが、暫くすると、左肩が異常にこってきて、偏頭痛が始まりだしたのでマッサージをしたが、頭痛は更に痛みを増し、吐き気もしてきた。(まるで2日酔いのような症状である。)鎮痛剤を服用したいが、吐き気がするので、水も飲めない。4時頃になってようやく、吐き気と胃のもたれが治まってきた(しかし、口内には、酒の匂いが充満していて気持ち悪い。)ので、Cafergot服用する。(頭痛の部位はこめかみと両目周辺である。)今日は、昼食・夕食共にろくに食事が採れていないにも関わらず、空腹感もなく、食欲も無いことが大変気になる。不安感・悪寒・顔の火照り等の精神症かとおもわれる症状もあるし、話しもできないほど(話すと、頭痛が増すような感覚もある。)体調最悪である。
 薬も飲めたので、眠ってしまえば今の苦痛から多少なりとも遠離れるのだが、全然眠気を感じない。酒を飲むのは久しぶりなのだが、これほど苦痛を感じないといけないのなら、もう2度と酒なんかは見たくも、飲みたくもない。今日は朝から食欲もなく、食事もろくに食べないで、酒を飲んだせいもあるかも知れないと思うと同時に、ストレスを感じながら、酒を飲んだのが原因しているとも思っている。煙草の量も、出かけた夜8時から帰宅した12時30分までの間に、15本も吸ってしまうし・・・。
 その後、Cafergotの効き目を感じる前に就寝。(時間未確認)

10月26日(土)
 10時頃、起床。寝汗をかいている。昨日の頭痛も左こめかみの辺りに感じるし、からだにアルコールが残っている感じがする。(それほど飲んではいない筈なのに・・・)腹痛(下痢をする前兆の痛み)がする。当然のように食欲(口の中も不味い。)は無い。(過去にもビールを飲んだ翌日は決まって下痢をしていた記憶がある。)食事を採らないと・・・と、非常に焦っている自分を感じる。それと、もう一つ気になったことがあった。それは、朝一番の小便の出が悪く(遅い)感じたことである。
 1時30分朝食。食前にNauzelin、食後にCONSTAN服用。食欲は全く無かったが、無理して全部食べる。(うどん)外出・パソコンでの仕事、普通にこなせる。
 7時、夕食。食前にNauzelin、食欲は無かったが、出来るだけ食べるように努力する。夕食後2時間ほど仮眠、寝起き時に咳と寒気を感じた。
 3時、CONSTAN服用。就寝できたのは7時頃。

10月27日(日)
 12時起床、朝食。食前にNauzelin、食後にCONSTAN服用。(食欲有り)食後、3時まで仮眠。
 7時、夕食。(食欲普通)入浴時に、左足人差し指に身に覚えのない擦り傷(湯にしみる等、痛み無し)を見付ける。3時頃CONSTAN服用。6時頃就寝。

10月28日(月)
 12時起床。朝食(食欲有り)食後にCONSTAN服用。
 7時起床。朝食(食欲有り)8時〜11時まで仮眠してしまう。(こんな事をしているから夜眠れないのだ)自己嫌悪である。しかも目覚め悪し。
 3時40分、夜食。CONSTAN服用

10月29日(火)
 12時30分起床。朝食(食欲普通)若干ではあるが、目眩を感じるので、2時30分CONSTAN服用する。夕方、良子に目の下に隈が出来ているといわれる。モニターを見すぎたせいか、体がだるい。
 7時、夕食。(食欲有り)8時入浴後、強い動悸と倦怠感を感じる。のぼせたわけでは無いと思うのだが、呼吸がし辛い感じがしてならない。8時40分CONSTAN服用。

10月30日(水)
12時起床、朝食(食欲普通)食後CONSTAN服用。
7時夕食、(食欲有り)12時、夜食(食欲有り)2時頃CONSTAN服用。顔が火照る感じがするので検温、36、4度であった、若干寒気もあるので、又しても風邪かも知れない。

10月31日(木)
 9時起床。12時昼食(食欲普通)食後CONSTAN服用。1時〜4時まで寝る。極度の鬱状態食欲全く無し。

11月3日(日)
 12時起床。昼食(食欲普通)1時〜4時まで仮眠。最近あの不快な精神症が続いている。それは、動悸と倦怠感である。外出するとその症状は更に悪化するし、家に居るときでさえ落ち着いた気分になかなかなれないのだ。食事が喉を通らない程ではないが、決して食欲が有るとは言えない状態である。眠ることだけが唯一の現実からの逃避である。しかし、眠りから覚めたとき恐ろしいほどの自己嫌悪に襲われる。結局のところ、寝ていても起きていても結果は同じなのである。

11月5日(火)
 夜。外で酒を飲んだ、10月25日同様、その日の内に2日酔いの状態になる。症状は全く同じである。(頭痛、むかつき等)体が酒を受け付けなくなってしまったのだろうか?

11月11日(月)
 体が熱っぽい。風邪をひいたかもしれない。(子供2人とも既に風邪にかかっている)最近は気候もめっきり寒くなってきた。

11月14日(木)
 仕事が忙しくなってきた。肩こり(左肩)がひどく、眼精疲労も感じられ、頭痛(左側頭部)がする。夕食後、Cafergotを服用して11時頃まで仮眠を取るが、頭痛は完治していない。2時頃、イヴ(鎮痛剤)服用。わりと効き目が有るが、肩のこりは相変わらずである。就寝できたのは5時近かった。

11月17日(日)
 暗黒の日・・・自ら全てを消した。ただ一人立ちつくす。

12月1日(日)
 仕事もひと段落したところ、動悸をともなう息切れや、息苦しさ。強い倦怠感がここ1週間ほど常時ある。例によって精神症であればそれに越したことはないのだが・・・。横になってしまいたいほどのだるさや、ときどき感じる偏頭痛・・・どうも今まで経験したことの無いような症状ばかりである。最近はCONSTANを一日3錠服用することも少なく、薬の効き目も、よく効いていると感じるときも有れば、全然効かないと感じることもある。食欲はそれほど無いにも関わらず、食事が喉を通らないという程ではない。12月3日には、胆嚢ポリープと腹部CTの検査がある。

【ポリープその後】
12月3日(火)
 新美クリニックの検査結果。腎臓の「ろう」については、以前と変わない状況であったが、胆嚢ポリープが1個から4個に増えていた。一番大きいものは、前回と同じ3mmでその他の3個は1mm
以下だそうだ、腎臓と同じく、今後数が増えたり大きくなってくるようであれば、手術等の処置を考えていかなくてはいけないということであった。しかし数が増えているとは・・・愕然とした。半年後の検査の時のことを考えると空恐ろしい気持ちになる。(それにもう一つ肺にも空気の部屋?があることが山田病院で、発見されているし・・・。)

12月10日(火)
 息苦しさと、動悸、まるで呼吸不全のような症状(何度も深呼吸がしたくなる感じ)・・・。これが最近の精神症である。(最近といってもかなり長期間に感じる)しかし私が割と冷静なのは、以前にも同じような症状を経験しているからに他ならない。自然と知らない内に治ってくれればと、日夜思っているのだが・・・。

【インフルエンザ】

12月16日(月)
 朝から喉の痛みを感じていた。夕方よりひどい悪寒がし始めたかと思うと、38度の熱が出たので、新美医師に往診してもらう(午後7時)点滴・座薬・投薬を受ける。(シプロキサン・PL1.0g・Bisolvon・Peroric)インフルエンザと診断される。〜小次郎も39〜40度の発熱。〜

12月17日(火)
 一日中熱が出たり下がったりの状態。食欲は全く無いが、夕方より食欲回復へ・・・。

12月18日(水)
 午前中は熱が出なかったので、夕食前に入浴する。しかし、夕食後悪寒がして、深夜3時頃から熱が再発(38度)朝7時頃座薬を入れる。

12月19日(木)
 午前中新美クリニックへ、血液検査のための採血と、動悸を抑える注射・点滴を受ける。12時〜5時頃まで睡眠。目が覚めると37、5度の熱。食事前には38度に。

12月22日(土)
 血液検査の結果は、CRPは2.9(この数値は以前「気管支炎」と言われて入院したときよりも数値的には高いのだ。)であったので、暫く抗生物質の薬は服用するように指示を受ける。時々咳が出て、鼻が詰まる程度にまで症状は回復している。もう熱は出ないようだ。今回のインフルエンザ、周りの人達は、ことごとく40度近い熱を出していたのだが、私は38度以上の熱は一度も出なかったのが不思議である。(あまりにも私に基礎体力がないせいかもしれない。)

12月23日(日)
 異常とも言える頭痛あり。Cafergotを服用しても、市販の鎮痛剤「イヴ」を服用しても一向に症状は改善されなかった。頭をアイスノンで冷やしてマッサージをしてようやく治まった。頭痛を感じ始めてから、7時間位の時間が過ぎていた。

 12月24(火)
 生活のリズムの乱れから、自律神経がおかしくなっている。昼と夜が完全に逆転している生活のせいか、動悸が激しく、時折胸が痛むし、(肋間神経痛と思われる。)ひどい目眩も感じる。胃の辺りの不快感もあり、食欲がない。倦怠感も甚だしい・・・体調・精神面共に、状態はとても悪い。ここの所(インフルエンザにかかってから)CONSTANの服用も定期的ではないし、生活のリズムそのものも以前にもまして滅茶苦茶になっている。

12月25日(水)
 夕方(夕食前)より、右脇腹(丁度肋骨の下あたり)に鈍痛を感じる。(じっとしていてもドーンとした痛みを感じる。)痛みそのものは、大したことは無かったが、非情に不快感を伴う症状であった。心配になり安静な態勢を保っていたら、睡魔に襲われ、1時位まで寝てしまう。起きた後の痛みはそれほどでもなく安心していたら、今度は偏頭痛になったので、CONSTANとCafergotを服用するが、いったん効き目を現すがその後頭痛は再発。最近Cafergotの効き目が無いと感じる。食欲無し。右脇腹といえば、胆嚢か?それとも腎臓?肝臓?はたまた腰の痛みから来る症状なのか?それとも神経痛?私貧弱な知識では解らないが、今後今日のような痛みがあるようなら、一度病院へ相談に行かないといけないと思っている。それに、インフルエンザにかかってから気が付いた症状の一つに、歯を磨くと、左上の歯茎の部分がブラシッシングすると敏感に痛みを感じる部分が一点ある。歯自体の外観は虫歯ではないように思うのだが、これも素人判断なので全く定かではない。
 ここのところ又、私の体は不調続きで、大変苦しんでいる。1週間でも良いから健康と言える状態が続いて欲しいものだと思っている次第だ。

12月27日(金)
 ここ数日、毎日のように頭痛がある。その痛みは後頭部から始まって、徐々に偏頭痛風の痛みに変わっていく。毎回頭痛が起こる度に鎮痛剤を服用しても、今までのようにすっきりと症状は回復することは無く、非情に困っている。もしかすると、いやおそらく、肩こりから来る頭痛なのかもしれない。頭痛が始まると早めに鎮痛剤を服用するので、大事に至らないのかも知れないのだが、しかし、過去のようにスッキリ痛みがとれない。確かに鎮痛剤が効いているような感覚はあるので、薬が効かなくなっていると言うことではなく、痛みの種類が服用している鎮痛剤と合っていないと言った方が的確な表現かも知れない。それに他に考えられることとしては、例によって生活リズムの悪さ(不規則)である。正午に目覚めて、昼食をとり、頭痛の兆しがあるので、鎮痛剤や安定剤を服用して、また夕方まで寝てしまう・・・。6時頃に起きて夕食をとると頭痛も徐々にひどくなってくるので、安静にしている・・・毎日こう言ったリズムの繰り返しなのである。なんとか体調が戻ってくるのは、午前2時〜3時頃だろうか・・・。全く堕落しきった生活である。これでは、良い作品など書けるはずがないのだ。

1月1日(水)
 初詣。久しぶりの外出のように感じる。人混みの中を歩いていると、常時強い目眩を感じるし、おまけに腹痛をさほど伴わない下痢をする。正月早々、全く情けのないことである。

1月3日(金)
 今日も偏頭痛あり。Cafergotを服用しても改善されない。数時間のマッサージでも、際だった効果もないまま時間が過ぎる。自分で運動(肩を回す等)をすると痛みも徐々に軽減されていったが完治したわけではない。基本的には肩のこりから来る頭痛と、眼精疲労が原因のような気がする。
 以前にも増して生活のリズムは最悪を極めている。就寝は朝の8〜9時で、日中は殆ど寝ている始末。昼食時に目覚めて又すぐに寝てしまい、起きるのは5〜6時頃である。起きている時間の殆どはホームページ製作の時間として使用する。入浴する気も無くなるほどの無気力さがあり、自分でも閉口している。体調がすぐれないと、当然のことのように作業もはかどるはずが無く、書き直しやり直しの連続になってしまう。自分の才能に対しても非常に疑問を抱いてしまう今日この頃であり、またそれは今まで自分では認めたくない事実なのかも知れない。
 その他にも、ここのところ毎日のように、寝るときはマッサージをしてもらわないと寝付けないようになってしまっている。家族の者にとってみれば全く迷惑な話であると思い、申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが、就寝間近になると精神的に不安定な状態になって、イライラが極度に達するのである。これを紛らわす為にもマッサージは必要不可欠なのである。これは半ば癖となってしまっているのかも知れない。こんな怠惰な生活を私はもう何日、いや何カ月続けているのだろう・・・。自己嫌悪もはなはなだしい。
 才能の無さを自分で認めるのに非常に恐怖を感じる。それは、創作活動そのものに影響してくるだけでなく、私自身のアイデンティティーの崩壊なのである。あぁ・・・。

1月26日(日)
 喉が痛い。悪寒がして熱もある。(37、5度)再びインフルエンザか?2、3日前から食欲が無く、下痢気味であった。今思えば、風邪の前兆だったのかも知れない。喉の痛みがひどくなってきたのは、25日(土)あたりからである。

1月27日(月)
 一日中微熱が続く。体がだるく、時折呼吸が激しくなる。唾を飲み込むと、喉が痛い。深夜37、7度を越してきたので座薬投与。

1月28日(火)
 咳が出るようになってきたし喉が痛い。咳をすると痰が出る。鼻水も多少出るようになってきた。横になりすぎているせいか、背中が痛む。(床ずれという奴か?)体温は36、4度(午前2:00現在)当然のように、ここのところ食欲も無く私の体は痩せる一方だ。日曜日に体重計に乗ったときは、裸で43kg。土曜の夜よりCONSTAN未服用。時々動悸を感じるが、CONSTANを服用するまでには至らない。このままCONSTANを止めることが出来れば、それに越したことはない。
 私は非常に体が弱いです。体が弱いというのは、病気にかかりやすいという意味です。それはもう、しょっちゅう病気になるのです。風邪などは当たり前ですが、風邪をひいていないときでも、体のどこかにトラブルがあって、その症状に悩まされています
 
1月29日(水)
 今日は、悪寒も発熱も無く、風邪は回復に向かっているようだ。
 夕方に、若干の目眩を感じたが、さほど気になる程度ではなかった。昨日までと比べて、咳は増えたが、喉の痛みは徐々に回復に向かっているようだ。
 夜10時30分頃、急に胸の辺り(正確には下顎から鎖骨の辺り)が「スースー」と冷気があたる感じがするので、胸に触ってみてもその部分が冷たいわけでもなく、心拍を手首で計ってみても動悸は無かったが、(若干の不整脈があったかも知れないが、顕著では無い。)精神的に非常に不安定になり、パソコンに向かっていたのだが、早急に電源を落として横になった。(おそらくこれは精神症の一部だと思われる)かなり昔にも、今回と同じような症状を経験した記憶があるものの、その時の詳しい状況・症状は忘れている。「スースー」と冷気があたっている症状は30分と続くことは無かったが、何となく胸の辺りが気になる感じは残っていた。(胸の辺りというより、正確には心臓および肺が気になっていたと書いた方が正確かも知れない。)
 私が、肺や心臓が気になる深層心理として、両親の病気が大きな要因であると思われる。
 深夜、パソコンに向かっていると精神の不安定さと目眩、それに手が非常に冷たく感じられた。(血圧が下がっているのか?)抗生物質を服用していると起こる症状かも知れない・・・。(以前入院したときにも同じような症状があったような記憶が・・・。)とりあえずCONSTANを服用する。午前4時53分。現在風邪らしき症状は唾を飲み込んだときに若干喉が痛む程度まで回復した模様である。

1月30日(木)
 多少咳はでるものの、喉の痛みはかなり減ってきて回復に向かっているように思われる。

2月2日(日)
 午後より頭痛、目眩あり。風邪が治ってから体調が優れない。(現在喉の痛みも全く感じられなくなった。)先ずは目眩である。頭痛の前兆のような気もするのだが、詳しくは不明。生活のリズムの乱れも相変わらずで、体調が整わないのは当たり前かもしれないのだが、それにしては目眩や頭痛がひどいのだ、顔色もよくなく、食欲もあまりない。頭痛は、こめかみ・後頭部・目の奥等、色々なところが痛む。今日はCafergotが効いたようだ。(最近の頭痛時には、Cafergotを服用してもあまり効き目が認められないケースが増えている)肩がこっている感じがもする。
 精神的に非常に悪い状態といっていいのでは無いだろうか?夢に付いても、最近はいわゆる「悪夢」的な夢をよく見る。いつの場合にも目覚めが悪く、気分が重苦しい感じで目が覚める。具体的に夢の内容までは覚えていないのだが、目覚めたときの不快感は何時の日の事でも記憶に新しい。 散髪に行かないといけない・・・こんな事でさえ、プレッシャーに感じてしまう精神状態なのだ、こんな状態はまるで鬱である。それとも・・・本当に精神的なものが原因なのかと、またしても変な考えが頭をよぎるのだ・・・。いけない、いけない。これだからいつもいけないのだ。しかし、いけないとは思いつつも、考えてしまう自分が居て、それに押し切られてしまう自分が居る。
 インターネットでの作品発表の活動に関しても、こう言う精神状態の時に考えると、ろくな事は思いつかない。自分の方法は間違っていないか?このままで大丈夫なのか?・・・と。それだけではない、自分の作品など全くの自慰行為以外の何者でもなく、誰にも認められず、ひたすらB級で、どこまでいっても2流の作品ばかりなのではないのだろうか?あぁ、自信が無い。誰に認められなくとも、ただひたすら自分のカラーを貫き通し、書いて書いて書き続ける!と自分に堅く誓ったのにも関わらず、その舌の根も乾かないうちに意気地のない弱音ばかりが頭を駆けめぐるのだ。せめて肉体的に健康な状態が維持できていれさえすれば、このような気分にはならないで済むのかもしれないのだが、全く私の体と精神ときたら、情けないの一言である。「人に馬鹿にされやすい性格」と誰かが私のことを言っていた・・・。何と言うことだろう・・・。それは私の容姿が原因か?はたまた性格なのか?それとも言動なのか?自分では全く推測する術が無いのだ。確かに昔から社会に対しては常に不適合な様相を呈してきたが、その原因の根元が、「人に馬鹿にされやすい性格」なのだろうか?それ程までに一言で済ますことが出来るのだろうか?いや、しかし確かに冷静に自分に起こった事や、周りの状況を冷静に判断してみると、なるほどと、うなずけるケースも皆無なわけでもない。私の周りの社会など、猫の額ほどのものであるはずなのに、これ以上の荒波が、その先に存在するのかと想像しただけで背筋が寒くなる思いである。それは、私にとって、充分「恐怖」として認知される事柄であって、決して涼しい顔などしていられる場合ではないのだ。なにか他事で気を紛らわしている等という余裕などないのだ。もっと自分を磨いて、そんな社会に対して、どうどうと勝負を挑んで行かなくてはいけないのだ・・・。頭の中で考えることは至極簡単な事だ・・・。
 自分の命を掛けた、創作活動(作品製作)と言えるものなら、本当に命を懸けてやってみよう。それで、たとえ志半ばで、死んでも仕方が無いことかも知れない。それは私の寿命であろう。作品を作り続けることが命を掛ける程の価値があるのか?と自分への問いかけは止めよう。ただひたすら自分を信じるしかないのだ。おそらく今の段階では誰も認めてくれるはずがないのだ。作品の数(ボリューム)が圧倒的に少ないからだ。もっともっと書こう!書いて書いて書きまくれ!それからしか答えは出ない。絶対出ない。自分の作品一つ一つに対しての思い入れは相当のものであってしても、その作品が少ないのでは話しにならない。借りに100歩譲った考えだとしても、少ない作品数では、「まぐれ」といわれてしまう。これは、コンテストに出展する作品を作っていいるわけではないのだ。私の私自身による芸術(創作)活動なのだ。お客などいない、そして誰に見せるわけでもない。作品一つ一つが何かをアピールする媒体ではない。作品そのものが作品であるべきなのである。それが、私の真の目的では無かったのか?そこにこそ、芸術が存在出来るのだと信じていままで幾多の作品を書いてきたのではないか?だからこそインターネットというフィールドを選んだ筈だ。作品がまとまれば、是が非にでも画集を出さなくてはいけない。個展も然り、かも知れない。しかし、私の創作活動の根元はここに帰依する。いや、しなくてはいけないのだ。誰も信じれなくて当然。自分を信じるしかないのだ。
 こう、書き綴ると、全く勇ましい作家のように感じてしまうが、本当の所は・・・私の精神力などこれほど頑強であるはずがない。すぐに弱音を吐き、体調が優れず、気分が座礁する。体を鍛えないといけないのは重々承知の上なのだ、この世紀末を生き抜くには体が第一なのだから・・・。スポーツ選手のような肉体は欲していないが、せめて通常の社会人程度の肉体と健康が欲しいのだ。それを手に入れるにはどういうカリキュラムが必要なのか位は朧気ながら、解っているつもりなのだが、いかんせん実行できないなさけのない自分が存在する。
 今の今でも、頭の芯の方で「ズキズキ」とした痛みが潜んでいる。良子は寝ている。小次郎は一人遊びをしている。文も目を覚まして、小次郎の遊びを見つめている。深夜5時なのだ!この非常識な空間。社会的に許されない状況。良識ある大人からみれば、全く常識を逸脱した一家。プレッシャーは更に高まり、動悸がする。目眩を感じる。あぁ、いつになったら、家族に尊敬される父親を演じられるのだろうか?創作活動と、「しゃば」の仕事、この全く異なる二つの作業を何時までそつなくこなしていけるのだろうか?
 創作の精神状態と、仕事の精神状態との違い。それはそれは、全く似て非なるものとは、正しくこのことである。自分の口からは上手く説明することが出来ないのだが、肉体労働と、精神労働の違い、いや、経営者と、従業員の違いとでも説明すれば、第三者に理解してもらえるのだろうか?この精神状態の切り替えが、大きな苦しみを伴うのである。もし、このことから逃げ出せる薬が存在するのなら、迷い無く私は服用するだろう・・・しかし、そんな魔法のような薬は………。
 推測:今日こうやって冷静に文章を書き綴ることが出来たのは、さっき飲んだ(キーボードに向かうときに)CONSTANの作用だと確信する。薬の力を借りないと作業が出来ないのだ。薬の力を・・・。
 
2月3日(月)
 左足の甲(指に近い部分)が、4日程前から痛むので気になっている、その痛みは足の指を動かすと痛む感じで、痛みの種類としては指圧で、「つぼ」に入った感じの痛みである。ただ痛むだけだったのであまり気にしていなかったが、別に打撲をしたわけでもないし、なかなか痛みそのものも改善されて行かないので気になりだした・・・。

2月4日(火)
 昨日と相変わらず、左足の甲が痛む。痛みの程度も変わらない…。モニターに向かいすぎたせいか、偏頭痛を感じる。眼精疲労と、肩こりが原因であると思われる。

2月11日(火)
 左足の甲が痛む。(なかなか治らないものだ。大丈夫だろうか?)
 午後に散髪に行く。帰ってきて来た頃から咳が出始め、夕方には喉の痛みと悪寒があり、37度の熱がでる。やらなくてはいけない仕事もあるというのに・・・。体も気怠く。呼吸も荒くなる。又しても風邪か?以前もらった薬(シプロキサン・PL1.0g・Bisolvon)を服用し、仕事も中断して10時頃には布団に入る。呼吸がし難い感じがして、なかなか眠れない。やっと眠れたかと思うと、うなされた。(寝言を言っていたかも知れない)3時頃に目が覚めて、ラーメンを食べる。仕事を再開しようと試みるが、悪寒と気怠がひどく諦める。熱は36、4度である。つけ加えるなら、ここのところ2、3日下痢気味である。(風邪の影響かも知れない。)

2月12日(水)
 夜、38度を越す熱が出る。座薬を再三投与するが(7時、9時、3時)熱は一向に38度から下がらない。若干の頭痛を感じる。熱のせいで倦怠感がひどく、体力を非常に消耗しているのが手に取るように解る。

2月13日(木)
 朝一で病院へ。解熱の注射と点滴を受けると昼頃にはすっかり熱も下がった。しかし体の不快感と、咳は改善されない。

2月14日(金)
 咳は相変わらずである。喉の痛みは無いのだが、痰を出そうとしているような咳がでる。いわゆる空咳では無い。体調は?と聞かれれば、病み上がりで体調悪いと答えるだろうし、実際快適ではない。食欲も無く、実際体重も減っていると思う。(恐くて体重計にのれないのだ。)

2月18日(火)
 熱はすっかり下がったのだが、相変わらず咳の症状は変わらない。(痰を切ろうとする咳である)喉の痛みは無い。しかし、徐々にではあるものの食欲が戻ってきたようなので少し安心している。昼食後(昼食中の腹痛だったので、食事が満足に採れなかった。)腹痛がして下痢かと思ったが、軟便程度であった。10数人を数える来客もひと段落して、ホッとしている状況である。CONSTANを服用すると、精神的に非常にリラックスでき、仕事をやる気も起こってくる。風邪薬を服用していたので、CONSTANを飲む事が少なかったせいか、その効果が顕著に現れるような感覚がある。
 仕事もピークを向かえているので、なんとか体調の方も現状を維持して欲しいと思っている。

2月20日(木)
 朝起きると、左の脇の下に痛みを感じる。リンパ腺か?と素人判断で、脇の下を触ってみるが、しこり等は認められない。夕方になると次第に痛みは消えていった、(しかし若干痛みが残っている感覚である)咳に関しては、徐々にではあるが良い方向へ向かっている気がする。咳をする回数も減って来ているようだし、痰の切れも良いようだ。しかし、時々ひどくせき込むので辛い。
 仕事も最終段階で、何とか今のままの体調が維持することを節に願っている。

3月10日(火)
 やっと、前回の風邪が治ったかと思うと、今日の夕方悪寒がするので検温すると36、8度あった、平熱の低い私にしてみれば微熱といったところか・・・? 右の脇の下に痛みを感じる。連続的に痛むのではなく、痛くなったり治ったりの繰り返しである。(この日記に脇の下の症状が初めて記録されたのが2月20日である)体の症状としては、顔が熱っぽい感じがして、悪寒がする。特に体のだるさや、咳それに喉の痛み等は無い。悪寒もさることながら、脇の下の痛みがことさら気にかかる。前回の記録(2月20日)から今まで、痛みは右だったり左だったりと、痛みが動く上継続的に痛みがあるわけでは無いので気にしていなかったが、今日はその痛みが、悪寒・発熱があるせいか気になる。生活のリズムは相変わらずで、完全な夜型である。毎度のことながら、こんなリズムでは体が不調になってもおかしくないと思う。しかも、他の人はこれ程までに連続的に風邪をひき、熱をだすのだろうか?昔の自分を振り返ってみても、これほど連続した発熱は珍しいと感じてしまう。

3月22日(土)
 偏頭痛がひどい。薬やマッサージも効果無し。体重減少(42、5kg)目眩あり。体調、精神状態ともに最悪。ここのところ、ホームページの製作で完全に昼夜の逆転状態である。鏡で自分の姿を映してみても、げっそり疲れている様子がうかがえる。もう、ダメなのか・・・。CONSTANを服用すると、感覚が鈍感になるので多少救われる。もしCONSTANが無かったらと考えると空恐ろしい。完璧なCONSTAN依存症である。偏頭痛と雨(気圧)の関係があるのかも知れないと思う。今まで気にしたことは無いのだが、雨の前日もしくは当日に、偏頭痛が頻繁に起こっていないだろうか?今後気にしてみようと思っている。何故というと決まって偏頭痛が起こるときには我が家の「乾燥機」が動作している気がしたからである。

3月23日(日)
 睡眠不足と、下痢気味。午前中出かけるが、目眩がひどくて恐怖心があった。非常に不快である。

【又しても高熱そして・・・】

4月6日(日)
 夕方、顔の火照り、悪寒、だるさを感じたので布団に入る。
熱を測ると38.2度。座薬を入れるが、効き目がない。頭痛もしたのでイヴを飲み、少し良くなったのか、眠ることが出来た。
 
4月7日(月)
 午前中は熱はないが、体は非常にだるい。昼を過ぎた頃から寒気が始まり熱が上がってくる。4時半頃、新美先生に往診していただく。採血、点滴と熱冷ましの注射を受けるが、熱は38度以下には下がらず、その後、解熱剤や座薬を投与しても様態は変わらなかった。
夜中に、座薬を入れるが熱は下がらないのでその30分後にポンタールを服用する。少し眠って沢山汗をかいたので目を覚まし着替える。

4月8日(火)
 昨日と同じように午前中は熱はなかったが、午後になると熱が出てきた。今日も新美先生に往診してもらい、点滴と注射を受ける。昨日の血液検査の結果は、炎症反応が出ている以外は異常はなかった。体温は高いときでは38.8度まで上がる。点滴、座薬、解熱剤、どれも効かない。おまけに頭痛もひどくする。その頭痛に対しても鎮痛剤は一向に効く様子を見せない。
 3月末から小次郎が麻疹にかかり、先週末ようやく治ったのだが、その直後から熱が出始めたので、医師の話によると100%感染していないとは言えないとのこと。今の所麻疹の特徴的な症状は(せき、口内の白い発疹と体中の赤い発疹)でていないがそれらの症状は4、5日目から出始めるらしいので油断は出来ない。
 食事もまともにとれないので日に日に体力が低下していくのが手に取るように解る。せめて解熱剤が効いてくれれば楽なのだが。
 
4月9日(水)
 朝7時頃、寒さで目が覚める。体温は38.4度。新美先生に電話し、夕べから今朝までの様子を説明する。9時過ぎに往診で来ていただき、採血、点滴、注射をする。点滴と注射は昨日受けたものより量の多い別のものに変えていただいた。点滴をしているうちから少しずつ元気になってゆき、11時頃には熱もすっかり下がりとても楽になった。少し寝ようと思い、うとうとし始めるとものすごい汗をかき2度着替えをした。昼には食事もとれ、午後からは来客もあったが発熱することもなく、まるで完治したかのようだった。
 夕食もごく普通の状態の時のようにしっかり取ることが出来た。が、夜11時頃からまた寒気を感じ始めた。37.4度だったが、みるみるうちに高熱になり38.6度にまで上がってしまった
座薬を入れ、じっと横になった。

【入院】
 
4月10日(木)
 朝5時30分頃、目が覚める。熱が下がっていないようだ。布団に入っていても寒気が治まらない。6時過ぎ、座薬を入れるが、38、9度まで熱が上がる。バッファリンを服用してようやく熱と頭痛(その時の頭痛は過去に経験したことの無いような痛みで、周期的に痛みがあり、その上痛みも非常に激しいものだった。)が治まり掛けてきた所へ、新美先生が往診に来る。解熱の注射をしてもらう。念のため胸のレントゲン写真を撮るように指示をされて、11時頃新美クリニックへ出かける。
 レントゲン及びCTの結果は散々たるもので、肺炎・もしかすると結核の可能性もあるということで、出来るだけ速く入院することを薦められる。私は地獄の底へ突き落とされたかのような気持ちになり、ブルー状態は最高レベルへと・・・。
 仕事も忙しい時期であるし、展覧会の出展の準備も全く整っていない状態で、入院どころでは無いのである。しかし毎夜・毎朝私を襲う高熱にはもううんざりなのである。仕方なく、新美先生の紹介で大学病院へ入院することになった。
 大学病院では、入院早々にCT・レントゲン・心電図・血液検査等が施され、夕方には抗生剤の点滴を1本注射される。 私の本日の最大の心配は、今夜又、熱が出ないかということである。日中は37、1度〜37、3度を行ったり来たりの状態の微熱であった。
 現在病院の消灯時間は10時なので、部屋の電気が消された・・・去年の山田病院では一人部屋だったので、非常に孤独な感じがしたのだが、今回は相部屋(6人)なのでそれほど孤独感は感じられないようである。しかしである。もし夜中に熱でも出て、ナースを呼ぶにしてもそれはそれで、相部屋のプレッシャーであると感じてしまう。 眠気がしてきたので、今日の記述はこれくらいにして、続きは明日書くことにしよう。

4月11日(金) 
 夕べ、やはり熱が出た(38、0度)。しかし、頭痛はなかった。座薬を入れると1時間もしないうちに体が暖かくなって熱が下がった。
 11時前には眠りにはいることが出来たが、夜何度も何度も目を覚ましてしまう。びっしょり汗をかいているので、非常に気分が悪いが仕方がない。その後熱は35、5度となって、朝を迎えた。

 朝食は全く食欲がない。抗生剤の副作用なのか、目眩がする、非常に不快。CONSTAN服用する(去年の山田病院の記憶が頭をよぎる)過呼吸に要注意だ。
 朝8時30分頃より37、2度の微熱がでる。寒気も多少あり、あいかわらず目眩がする。病院の廊下から自分の住んでいるビルが見える・・・涙が出そうになるのを必死にこらえた。

4月11日(金)夜ベットの中で・・・。
 今日は何度も涙が出そうになりました。文の顔を見ていても良子の顔を見ていても、・・・死んでも構いません。涙が出そうになるのです。涙が出てきてしまいます。
 長い一日でした。本当に・・・全く。別に疲れることもやっていないのですが。
 そうそう、今日泌尿器科で、前立腺・膀胱等の検査をしました。問題は全く無いようです。
 点滴を入れやすいように、いや点滴の都度針を刺さないで良いように、右手に針が埋め込まれました。それに左腕には結核の検査のツベルクリン反応の注射が・・・。右手が気になって自由に動かせないのです。
 今後の検査の方向性を主治医の大井医師より説明を受ける。
●バセドウシ病の検査
●腹部エコー検査
●アイソトープ検査
●胃カメラ
●心臓のエコー
何故「胃カメラ」があるのか解らない・・・。
 ううん。右手に埋め込まれた注射針が痛む。血管痛だろう。
 本日、熱の状況は、夜8時位まで7、2〜7、6度を行ったり来たり 8時30分頃に37、9度に上がってくる。夜の点滴が終わったら座薬を入れようと思っていたら、点滴が終わる頃には37、0度へ下がっていたので座薬は中止した。今日、37、9度まで熱が上がったとき少し頭痛を感じたが、悪寒は感じられなかった。

 ああ又しても、神経症が・・・骸骨のような自分の顔が病院のトイレに写し出される。まるで死人である。紛れもなく生きる活力といったものが全く感じられないのだ。
 夢もない、ただ私は病院のベットでよこになる木偶です。「こうしろ、ああしろ」”はい。はい。はい。”「あれダメ・これダメ」”ハイハイハイ”「あなたの命は後何日です」”はい。”
私は死にたいのだ。そして生きたいのだ。本当に・・・。だから、今日も何度も何度も涙が出るのです。風呂に入れない不衛生な状態。「いや。いや。いや。」身の回り(ベットの周囲)の事はちゃんと片付けたいのに・・・このままでは「いや。いや。いや。」

 ---イカン、イカン。分裂症の患者が書いた日記のようだ---

4月12日(土)
 病院で2日目、2泊したことになる。
 夕べは割とよく眠れた。寝汗をかいて、2、3度目を覚ましたが、すぐに眠る事が出来たのは幸いであった。朝、多少の目眩を感じるが、根性で克服(笑)食事は半分程食べる。
 熱もなく体全体を、蒸しタオルで拭いて着替えるといささか気分がリフレッシュされる。
 点滴100ccを1時間もかけて注射するのには多少抵抗がある。
 本日、大井医師が朝来ると言っていたのだが、いまだに来ていない(現在11時24分)
 私の体調。可もなく、不可もなく。かといって元気もなく。ただ、ただ病状のみが心配で心配で仕方がない。熱そのものは下がって行った。今日の夜は熱は出ないような気がする。

 脳だけの生命体になりたい。
 肉体などの付属物が無ければ 諸々のトラブルは最小限に控えられるだろう。
 でも、脳があるのなら頭痛は避けられ無いようだ(笑)

 今日は一日中発熱無しだった。頭痛も夕方から全く感じないし、まあまあという感じ。熱も頭痛も無いとなってくると、今度は一日が暇になってくる。だからどうした?ってことはない。一日中「暇だな」と思って過ごす時間が増えるってことだ。
 ここで私は一つ疑問が湧いてきた。日・月・火・水・木・と続いた高熱は何処から来て、何が原因していたのであろうか? 私が結核なら話しは速い。しかし、熱は既に出ていないので結核ではないであろう。では肺炎?じゃあX線撮ってみて影が無くなっているのならOKだし、今の今でも影があるのなら・・・それは考えたくもない恐ろしい事だ・・・。
 元気になってくると煙草が吸いたい気分。実に煙草が吸いたい。完全に煙草を吸わなくなってから48時間が過ぎようとしている。

4月13日(日)
 私は鎖に繋がれた死人。点滴をするときも、テレビを見るときさえも、カセットを聞くときも、鎖に繋がれた死人。そして、徐々に体は衰弱していき病へ、そして死へ。初めから死んでいる死人である。
 ツベルクリン反応1、5cm程度、痰や尿に反応が出れば結核として1カ月〜2カ月の治療が待っている。とうとう廃人。病人。隔離。伝染病患者。
 自分の呼吸が苦しく感じられる。精神状態は最悪。今日に限ってなんだか眠れない様子である。昨日まではガンバって早く眠ることが出来たのに。やはり、相部屋は色々な事がある。個室とどちらがストレスが少ないのであろうか?考えても仕方がない。私は「繋がれた死人」なのであるから。
 明日の血液検査でCRPが下がっていれば点滴は終わり。外出OK。だから何なのだろう?私には楽しくもなんともない。又、回復しても、風邪をひいて熱をだすのだ。田舎でゆっくり過ごしたい。遠くを見つめてゆっくりと・・・。

4月14日(月)
 朝は、常に不調である。精神的にも肉体的にも・・・。何故だろう? 精神的な部分から言えば、なんとなく「寂しさ」「侘びしさ」といったわけの分からない気持ちばかりが込み上げてきて、とても気分が落ち込んでしまう状況である。肉体的には、夜眠れているのか、眠れていないのか?自分でもハッキリとせず、点滴をしていても、食事が終わってもつい「うとうと」としてしまうのです。それはそれで、別に不快ではないのだが、この「繋がれた環境」に体が慣れていっているのだろうか?いやいや、そんなことは絶対に嫌だ。
 「緑の風景」の中に身体を置いて、遠くを見つめて、大きく深呼吸をして、目を軽くつむる。緑色と、湿気を含んだ空気、土や苔の匂いが入り交じった、なんだか、こう、子供の頃を思い出すような、香がする所へ行きたい。
 子供の頃の感覚というものは、なかなか取り戻せない事だとは思うが、今の私には、心も体もこの子供の感覚でリフレッシュしたい気持ちでいっぱいなのである。果たしてリフレッシュが出来るかどうかは、甚だ疑問であるのだが・・・。


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