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作品名:赤い雫 作者:牛を飼う男

第5回   前作キャラクターのおさらい(その1)
 この物語は『小説&まんが投稿屋』というサイトで作成した『赤い花』の続編という形になっています。そこで、前作のキャラクターの紹介ということでさらっと書いておこうと思います。ただ、当時どういう思いで書いたのか忘れてしまっているため微妙に違うところはありますがそこはご容赦ください。^^)


『マテリア』…『13番目の息子』レパードと『3番目の息子』レトリックが造りだした人造人間。レパードにより造りだされたドールドにより母体候補として育てられていたが、ドールドの裏切りにより外の世界へと出る。そこで酒場で働いていたものの、酒場の主人に娼婦として売り飛ばされ、処女を喪失する。そのため母体候補から臓器のみ提供する家畜と成り下がり、レトリックから『母体の心臓』として狙われることになる。ちなみに当時まだ名前はなかった。
 ヴィンセント、ヒャッキ、ゴードンと出会い、共に旅をしていくうちに自分の出生の秘密を知る。
 レパードの細胞を体に埋め込まれていたため、瀕死の際協調を起こし、『赤眼の者』へと変化する。レパードの能力を強制的に使わされ、ヒャッキの過去の世界へと向かい、無事生還することによってレパードに認められた。このときに自分の名前をマテリアだと決める。
 キク、アルフ、エンジェルと出会った頃には『真紅の堕天使』マテリアとして賞金稼ぎの間では有名になっていた。「お姉ちゃん」と慕うキクに戸惑いながらも愛しさに目覚め、いつしかヴィンセントを男として意識するようになる。人のいなくなった教会で静かにヴィンセントと結婚式を2人であげた。
 氷女のいる洞窟でレトリックと出会う。ファーストにヒャッキ、レトリックにゴードンを殺害される。マテリアはかろうじてレトリックに勝利するもレパードを失う。さらに『2番目の息子』ファーストにヴィンセントを殺害され自暴自棄になる所を、ヴィンセントの無意識下で出てくるチャンスを伺っていた『4番目の息子』ザクロに協調されてしまう。その後、キク、エンジェル、アルフの前からマテリアは姿を消した。
 数年後、もはや向かう所敵なしとなったマテリアは人の言葉を理解し、人の言葉を話す奇妙な猫ミーアと出会った。ミーアと共にヴィンセントの育ての親であるクサナギに会ったマテリア。クサナギの『赤眼の者』でありながらヴィンセントを我が子として愛情を持っている姿に共感し、マテリアはここに住むことを決意。しかし、マテリアとミーアが買い物に出かけている時、クサナギの寿命が尽き、ファーストによって住む場所を燃やされる。
 ヴィンセントは生きているというファーストの言葉を信じ、マテリアは新たにロット、マザクを仲間に加え、『ロード』発生の地『瓦礫の塔』へと向かう。そこでマテリアはファーストからこの世界の真実を知ることになる…。


『ヴィンセント』…『4番目の息子』ザクロの副人格。少年の頃、奴隷として売られている所を高村の目に止まり、ザクロの副人格として利用されることになる。しかし、ザクロの暴走を止めることができず、ファーストと相打ちになった瞬間人格が目覚める。なぜ皆いなくなったのか理解できないまま放浪していたが、『赤眼の者』を忌み嫌う町で捕まり、処刑されそうな所をクサナギに助けられる。成人になるまでクサナギと過ごし、クサナギの病気が悪化するのを防ぐために賞金稼ぎとしてお金を稼ぎ、薬を購入する日々を送っていた。クサナギの容態がいよいよ悪くなった日に、クサナギの反対を押し切って『王の娘』を探す旅に出る。その途中でマテリア、ヒャッキ、ゴードンと出会い、一緒に旅をすることになる。
 人々の憎しみの目を集める『赤眼の者』だったため、人を恐れ町に入ることは躊躇っていた。唯一自分を恐れないマテリアのみ心を許しており、妹のように接していた気持ちが、いつしか愛情へと変わっていった。マテリアが『赤眼の者』と化し、一緒に町の外で仲間の帰りを待っていたところ閉じ込められていたザクロの意識が活性化してくるようになる。その不安を抱えながらマテリアと静かな結婚式をあげる。
 氷女の洞窟で、『王の娘』から高村望の幻影を見たヴィンセントはさらにザクロを刺激してしまいもはや暴走寸前までに陥っていた。それを見破ったファーストがヴィンセントを切り殺してしまう。
 数年後、不死身ゆえミーアという猫に転生し、記憶を失っているもののマテリアに魅かれ、一緒に旅をすることになる。途中、マザク、ロットと共に旅をすることになる。性格は前と比べると我侭になり、よくマザクをからかっていた。
 瓦礫の塔にて、ファーストに捕らえられ、無理矢理協調させられるもファーストがザクロに倒されたため再び復活する。しかし、人外の体を持つファーストの体はすでにこの世界に対応しきれておらず。ザクロを倒した後、マテリアに希望を持って生きてほしいという願いを込めて、「会いに行く」という言葉を残したまま海の藻屑へと消える。
 後に異世界へと到達したファーストに『復活と再生』を意味する『赤い花』を与えられ、マテリアの待つ世界に再び舞い戻り、マテリアの元へと向かった。


『ヒャッキ』…凄腕の女傭兵。赤ん坊の頃、父親の財産目当ての叔父に『底のない谷』に捨てられる。運よく谷に生えた木に引っかかり、ヴィルドに救われる。
 傭兵団に拾われ、傭兵の隊長をしていた義父に剣技を教わる。自分の出生の秘密を知り、叔父に復讐しようと企てたが、すっかり落ちぶれてしまった叔父の姿を見て復讐をやめる。
 傭兵団はマスクをした男(ファースト)が討ち取ってくれと依頼した男(マルス)に壊滅させられてしまう。その時、深手を負った『5番目の息子』マルスに強制的に協調させられてしまう。
 賞金稼ぎとして放浪している頃、軍の捕獲列車に捕らえられてしまう。それはマルスを倒すために連合国が仕組んだ罠だった。マスクの男に高村望に会えるとそそのかされたヴィルドと再び出会い、カンダダの造った『死のゲーム』へと参加させられてしまう。
 『死のゲーム』において、ヴィルドに好意を持ちヒャッキに嫉妬したケイに顔を傷つけられ生涯残る傷となった。ケイを殺し、ケイの気持ちに気づいたヒャッキは、自分の手に染まったケイの血を見て人格が崩壊。マルスにその人格を乗っ取られる。だが、『12番目の息子』カンダダの副人格であるヴィルドに救われ、マルスは消滅、ヒャッキは『想い人』の幻影を見ながら目を閉じるヴィルドに初めて自分が恋をしていることに気づく。ヒャッキはヴィルドの夢だったパン屋を開業することを目標に再び賞金稼ぎに戻る。
 数年後、ヴィンセント、マテリア、ゴードンと出会い、王の娘を探す旅に出る。最初はヴィンセントに甘えてばかりのマテリアを足手まといだと罵っていたが、それは自分が辛い経験をしてきたゆえの愛情の裏返しだった。徐々にマテリアとも打ち解け、姉妹のような関係になる。
 アルフ、エンジェル、キクと出会った時、数年前にハイグラディエーターとして自分に襲いかかったアルフを警戒していたが、アルフの豹変ぶりにすっかり安心していた。
 氷女の洞窟にて、ファーストと戦う。マルスの力に覚醒し、ファーストを追い詰めるも圧倒的な力を誇るファーストに破れる。マテリアとヴィンセントの幸せを願いながら、ヒャッキはその生涯を終えた。
 彼岸の砂漠にて、再び出会ったヴィルドに自分の夢を語るヒャッキ。ヴィルドはヒャッキの手をとり、歩き出す。ヒャッキはそれが幻であることを知りつつも、砂漠の彼方へと1人歩いていった。


『ゴードン』…元小国レイクランドの兵士。兵士だった頃、サラという女性を嫁にむかいいれ、若いながらも隊長となり、ゴードンにとっては絶頂期だった。身重のサラを1人残し、『8番目の息子』グリード率いる愚者の大軍に立ち向かう。かろうじてグリードに勝利するものの、故郷に帰ったゴードンを待っていたのはレトリックによって滅ぼされた祖国とサラのお腹に突き刺さっていたスノーフリアの国旗だった。
 復讐を誓いヴィンセント、マテリア、ヒャッキと共にスノーフリアの『王の娘』を探す旅に出る。性格は温和で暴走するヒャッキの止め役でもある。マテリアに対しては自分の子供の面影を見ていた。
 途中、アルフ、エンジェル、キクと出会う。
 氷女の洞窟にて、レトリックと戦う。圧倒的な力を持つレトリックの前に自爆を計るも失敗する。
 静かなる森にて、自分の名を呼ぶマテリアに子供の幻影を重ねながら、父親として最後を迎えた。


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