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作品名:赤い雫 作者:牛を飼う男

第20回   前作キャラクターのおさらい(その3)
 前作、『赤い花』の『帰路』に出てくるキャラクターです。うまく書ききれなかった部分もあり、今ではもっと書いていればよかったなぁ〜と思っています。 ^^)


 『マザク』…作家兼冒険者。レッドイーター『ホーリーランス』の使い手。性別は女。赤いショートカットの髪を特徴とした自己顕示欲の強い性格。酒好き。未だ独身。
 平凡な町に生まれ、平凡な生活をし、平凡に学校を卒業して役所に勤めていた。しかし、上司(妻子もち)のセクハラにより役所を辞め、職業訓練所で偶然見つけた『ハンター』(旧:賞金稼ぎ)の募集を見て応募、訓練を受けハンター見習いとして簡単な仕事を受けていた。お金持ちの子供のボディガードをしている途中でマテリアに出会う。他の賞金稼ぎからマテリアがあの『真紅の堕天使』だと聞き、彼女と同行し自分のランクを上げようと企み、共に旅をすることを決意する。だが、その旅は決して楽なものではなく、ミーアにはこき使われるわ、仲間となったロットには馬鹿にされるわと大変だったらしい。
 瓦礫の塔にて、ゴキブリに破れたロットを救おうと決死の覚悟で立ち向かう。それは平凡な人生を歩んできたマザクにとって始めての経験だった。ピンチに陥った時、新種の赤眼の者、白ヤギ『ホーリーランス』と協調し、ゴキブリを倒す。すべての力を使いきったマザクは倒れるもののその原因は睡眠不足によるものだったらしい。
 帰路にて、しばらくの間マテリアの傍にいたものの、再び冒険者として旅に出て行く。旅の途中で本も出しており、それはベストセラーとなった。ちなみに、マテリアとヴィンセントが出会ったことを彼女は知らないでいる。
 旅の途中、何者かの襲撃にあい、何とか切り抜けたものの仲間を失ってしまう。そしてたどり着いたのは奇妙な白い雲の上に建つ古びた古城だった…。
 

 『ロット』…元男娼。ファーストチルドレンで『6番目の息子』エンプネスの使い手。性別は男。銀髪の髪をもつ。女嫌い。
 赤い眼を持つがゆえに親に捨てられ、教祖と名乗る人物に拾われる。資金を得るために男娼を子供の頃からしていた。あまりの苦しさと孤独により『8番目の息子』グリードの力に覚醒。生命の標本より、マテリアそっくりの女性を現世に召還する。それは女性の自由意志を持つことを許す行為であり、ロットとの別れを意味していたが、幼いロットには理解できず、信じていた女性に捨てられたと思い込み、女嫌いとなった。それは仲間であったリレイを突然切りつける行為にあらわれている。
 教祖の命令によってリレイと共にマテリアを倒しに向かうが、『死帝』ディーベルとサイモンによって過去の真実が暴かれる。世界に絶望したロットを救ったのはマテリアの『信じる』という言葉だった。それ以降、マテリアの事だけは信じるようになり、逆にマザクのことは馬鹿にしていた。
 瓦礫の塔にて、スパイとして教祖に取り入っていたゴキブリと戦い破れる。その時に、マザクの身を案じていたので、多少なりともマザクを仲間だと認めていたらしい。
 帰路にて、ヴィンセントと別れたマテリアの事が心配でしばらく共に生活をしていたが、現世に召還した女性の事を探しに旅に出る。
 現在はその女性と共に暮らしている。そして何故かリレイもロットの傍にいるようだ。


 『ゴキブリ』…S級犯罪者。元帝国軍幹部。ファーストチルドレン。性別は男。あらゆる術に精通しており、犯罪者の中でも上位の部類に属する。理性的な性格だが、拷問により飢えに狂っていた。
 『赤眼の者』の父と貴族の母を持つ。それゆえに人々から虐待され、暗い幼少期を送った。あまりの辛さに父親に告白すると、父からある言葉を聞く事となる…。それ以降、家族を持つことを自ら禁止する。
 成人し、母親の縁で帝国に就職。その精力的な活動にて幹部にまで昇進する。しかし、ある事件から帝国から追放され、牢獄に閉じ込められる。ファーストによりその牢獄から出された時、すでに理性的な面影はなく、変わり果てた姿となっていた。ここからS級犯罪者『ゴキブリ』と名づけられるようになった。
 ファーストによりカラスの心臓を守るように言いつけられる。カラスと共に行動している内に彼女に対してある情が芽生えたようだ。
 普段は理性的な行動とる。例えば、帝軍に敗れたリレイを助けるなど、一般的な犯罪者とは別な顔を見せる事もある。しかし、一旦飢えに狂うと判断力が低下し、凶暴化するため手がつけられなくなる。それゆえにマザクに破れ、カラスの心臓を守りきれなかった。
 最後はカラスを家族だと認め、自らの使役に喰われて人生を終える。本名をカラスに教える事は最後までなかった。


 『カラス』…S級犯罪者。マテリアと同じ人造人間。レトリックとレパードによって造られる。ロングの黒髪。『8番目の息子』グリードの使い手。性別は女。
 レトリックとレパードによって造られた人間。マテリアという名前で呼ばれていた。唯一心臓を持たないため、ゴキブリの心臓を代用していた。
 人形の館にて、名もない少女(後のマテリア)と出会う。彼女とは親友だったが、旅の芸人である若者と出て行こうとしたために決裂。芸人の若者を殺し、名もない少女を独占しようとしていた。その後、レトリックによって連れて行かれ、体中を弄られ、高村望に似た女性へと造りかえられていった。それゆえに奇怪な行動が目立つようになり、業を煮やしたレトリックは彼女を氷の中へと閉じ込めてしまう。それは彼女なりの抵抗だったのかもしれない。
 氷の世界から出された彼女の目の前にいたのは『2番目の息子』ファーストだった。彼に愛着を感じ、お父様と呼ぶようになる。その時に、ゴキブリと出会うことになる。
 瓦礫の塔にて、自らの名前を奪ったマテリアと戦う。最初はマテリアを圧倒していたものの、ゴキブリが倒されたため敗北した。
 マテリアに『友達』だと言われ、カラスは過去を思い出すように目を閉じていく。それは壮絶な人生を送った彼女の唯一の救いの言葉だったのかもしれない。


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