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作品名:赤い雫 作者:牛を飼う男

第12回   前作キャラクターのおさらい(その2)
 このキャラクター達は『赤い花』第3章『氷女』で出てきた人達です。さらっとおさらいしておきます。ただ、やはり微妙に違う所もありますがそこはご容赦ください。^^)

 『アルフ』…元ハイグラディエーター。性別は男。王が国力を強くするためにつくった軍隊の村出身者。後にエンジェルと結婚する。養子にキクを迎える。
 その村では強さこそがすべてであり、弱い者は容赦なく排除されていった。その村の中でも1千匹のマルスオフを殺した者をハイグラディエーターと呼んでいた。
 そのためか村人の気性は凶暴であり、殺戮こそが快感へとなっていた。その村人の気質をアルフは受け継いでいた。
 アルフは順調に出世していき、ついに王女の護衛という任務につくことを許された。しかも、強者にありがちなゴツゴツした顔ではなく、貴族のような顔立ちをしていたため病弱なアスカ王女に好意までもたれていた。しかし、それが王の逆鱗に触れ、アルフの立場を狭くしていった。
 マルスオフ討伐のさい、エンジェルに出会う。元は男だったが、薬物投与によってホルモンのバランスが崩れ、すっかり女となっていたエンジェルにアルフは一目ぼれする。アルフの行動は早く、エンジェルに会いに牢屋へと暇があれば向かっていた。その純朴さ(下心?)をエンジェルに利用され、様々な悪知恵(?)を授けられる。まず国へ呼ばれることとなっていたヒャッキを倒した。さらに、異常さを装い王の不信感が高まった所を、『国外追放』という条件でエンジェルを牢屋から出すことに成功した。
 村を出るさい、自分が嫉妬によって村を出された事を知る。アルフが殺戮の衝動にのまれそうになった時、木陰の丘で待っていたのは自分の為にお茶を入れてくれるエンジェルの姿だった。それを見たアルフは殺戮の衝動が昇華され、エンジェルに対して深い愛情を持つようになる。それは生きるものすべてを殺すよう訓練された快感よりも遥かに尊いものであるということをアルフは覚えた。そのため性欲のためだけに女と接してきた考え方をすっかり改めるようになる。
 その後、キクを仲間にし、賞金稼ぎとして働いている時に、ヴィンセント、マテリア、ゴードン、ヒャッキに出会う。
 レンガの町にて、懺悔を繰り返した伝道師に出会う。伝道師はエンジェルとヴィンセントを殺せばアスカ王女と婚約できるともちかけてきた。アルフはその誘いにのり、伝道師の命令どおり、エンジェルを切り殺す。次にヴィンセントと本気で戦うが敗北する。伝道師に真実を聞かされ、気が触れ自殺した。しかし、それらはすべてエンジェルの計画通りであり、用意しておいた死体を自殺に見せかけるさい、ハイグラディエーターの肩書きを捨てる。
 マテリアが行方不明になった後、キクを養子に迎えて住居を持つ。つまり、キクの義父にあたる。
 現在は国軍として働いているが、戦闘のみ特化して育てられたため勉強ができず、昇進試験を落ちまくっている。
 ちなみにカンタロウはアルフと似ている部分があるためキクは彼と組んでいる。


 『エンジェル』…マルスの捕縛列車に捕らえられた人間。元は男だったが女になるべく手術した。『13人の赤眼の者』の力を使いこなせる魔術師。後にアルフと結婚し、キクを養子に迎える。
 マルスの牢獄から脱走し、逃げている所アルフ率いる軍隊に捕らえられる。その瞬間、エンジェルは生に絶望した。
 マルスの拷問と薬物投与によりホルモンバランスが崩れ、体つきはすでに女へと変貌していた。死を望んでおり、牢屋にやってくるアルフに向かって「殺して」と呟いていた。実際、牢屋から出してやるというアルフの言葉に耳を傾けず、意固地に死を求めていた。アルフが牢屋番に内緒で牢獄の鍵を本当に持ってきたとき、アルフの本心を聞く。アルフの言葉を信じ、生に対して希望を持つようになる。牢屋の鍵をさしこんだアルフを制して、揉め事を起こさずに脱出できる方法を教え、計画は成功する。その後、アルフだけを信じて生きるようになり2人の絆はますます深まっていった。
 ピンチに陥っていたキクを助け、母親のように接する。ヴィンセント、マテリア、ゴードン、ヒャッキにも出会う。
 レンガの町にて、王の追ってを警戒していたエンジェルはアルフから伝道師が現れたことを聞かされ、わざとアルフに切られる。計画は成功し、もはや王が自分達に興味がないことを知り、安堵した。
 マテリアが行方不明になった後、キクを養子に迎え、義母となる。
 現在はダンスにはまり、運動神経だけはいいアルフを連れて貴族達と踊っている。


 『キク』…この物語のレギュラーであり、帝国軍第4類に所属する。性別は女。
 マテリアと同じくレパードとレトリックにより造られた人造人間。聖女となれる資格がなかっため奴隷商人に売られることとなった。現在でもキクにその記憶はない。
 6歳の時、ダラスという男に買われることになった。髪が金髪ということで東洋の花にちなんで『キク』と名づけられた。
 ダラスに剣術など生きる術を教えられ、幼少の頃から賞金稼ぎとなる。元が『赤眼の者』であったため、常人よりも覚えが早く、小さいながらも剣術の腕は一流だった。ちなみに現在でも背が小さく、ソネットよりも低い。一度カンタロウがチビとキクをからかい、半殺しのめにあってからは言わなくなっている。
 9歳の時、ダラスが殺される。それからは死に対して無頓着となっていく。
 11歳の時、依頼主の罠にかかり、絶体絶命の状態となる。死を覚悟した時、アルフとエンジェルに助けられる。短期のつもりで2人の仲間になるが、居心地が良いためそのままいつくこととなった。
 マルスオフの洞窟にて、憧れの賞金稼ぎ『真紅の堕天使』マテリアと出会う。マテリアと共通なものを感じたキクは彼女になつくようになる。実際マテリアはキクの義理の姉になるのだがキクに記憶はなく、ただ懐かしいという想いだけがあった。
 レンガの町にて、ヴィンセントとマテリアが結婚したことを知る。ヴィンセントのことを気に入っていたため、多少はショックだったらしい。
 氷女の洞窟にて、ヴィンセントとマテリアを守るために、決死の覚悟でレトリックの造りだした魔物達に立ち向かう。ピンチのところを再びアルフとエンジェルに助けられる。マテリア達を追って金網の塔を登りつめたが、そこにマテリアの姿はなかった。
 マテリアが行方不明になった後、アルフとエンジェルの養子となる。学校に通っている時にS級犯罪者ゴキブリとカラスに会う。カラスにマテリアと似たものを感じ、彼女のことが気になっていた。
 マテリアから手紙をもらった時、嬉しさのあまり不眠になった。それからマテリアとは文通仲間となっている。
 大帝の学生時代、帝国軍第4類を興味本位で受験した。筆記、技能と合格し、犯罪者捕縛試験の時に道に迷って、草むらからでてきたカンタロウに出会う。カンタロウも筆記、技能試験を合格しており、ちょうどいいという理由で捕縛試験を一緒に受験することになった。
 捕縛試験は近くのC級犯罪者を倒すことにしていた。しかし、カンタロウが情報を間違え、キクが地図を逆さに読んでいたことから、彼らがたどりついたのは、時間通り確実に殺人を行う最悪の殺人犯。A級犯罪者『クロックタイム』だった…。
 現在は大帝を卒業し、帝国軍第4類に所属している。カンタロウと組んでいるのはどこかアルフと似ているため安心するらしい。


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