梓穂は、剣道や空手などの武術に優れており、全国大会て余裕の優勝を手にした者で、テレビでも大きく取り上げられたものであり、龍紀も良く知っている人であった。 「あっ・・・。青山梓穂さんですか・・?」 恐る恐る聞いてみたが、梓穂は龍紀の瞳を険しい目で覗いていた。 龍紀は梓穂の険しい目を見てしまい、少し体が震えてしまった。 「(こいつ・・・。女らしい容姿だっつーのに、この瞳の強さはなんだ・・?)」 梓穂がしばらく何も言わないので、龍紀は逃げようかとも思っていた。 でも、逃げたら殺されるかもしれない。喧嘩では一撃でやられるであろうから。 龍紀は中学校では、虐めの対象だったが成績で皆を驚かせていた。 成績がよければ先生も、気持ちが良くなりせっかくの優秀な生徒が虐めのせいで不登校でもなったら校長に叱られるし、自分の評価が悪くなるので龍紀には優しく接していた。 逆に梓穂は、皆からなぜだか好かれ友達が大勢いるのだが親や家系の問題で最近は人とは接しないようにしている。 成績は医学生であるだけで最高にいい。将来の夢は一応医者になることなのだが、探偵になりたいとも思っている。いや、探偵なのだ。 二十歳になったのと同時に、探偵事務所を開き夜の間だけ探偵の仕事をしている。 金はいくらでもあるが、探偵をして自分の生活費を稼いでいるのである。 しかし、探偵事務所で働いてるのは梓穂一人だけであり人数が足りなすぎた。 「なぁ・・」 「はっ・・はい!」 龍紀はかなりびびっていた。声が裏返ってしまっているのである。 涙が出そうな状態でもあり、鼓動がじょじょに早くなっていくのも分っていた。 「探 偵 に な ら な い か ?」
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