「おー!ここが桜花学園!」 声を大きく言っているのは、本日桜花学園に入学した神山龍紀であった。 桜花学園は、超大金持ちが通う学校であり学力もかなりのものであった。 龍紀の家は神山一族といい、平安時代から続く一族であり、先祖代々医者を営んでいた。龍紀も医者になることが、夢だった。 「よーし!行くぞー!」 龍紀は学園の門を勢い良く、くぐり抜けた。 周りにいた新入学生は龍紀を見るや皆、声を上げて言うのであった。 「あの男の子かわいー!しかもかっこいいですわ」 龍紀はよく、女に間違えられる。性格も、女みたいに大人しかった。 かっこいいというのは、瞳のせいだと龍紀は思っている。 瞳は凛とした黒い瞳なのだが、強い光を感じるのである。 龍紀が力強く走っているその時、何かに当たった。 「痛っ・・・!」 当たったのは人だった。龍紀より、身長が十は違った。 龍紀はすぐに謝ろうとしたが、先に言われた。 「痛ってーな。高等部の者かぁ・・?」 声は女声だったが、言葉は男言葉であった。しかも、お嬢様で。 龍紀は思わず顔を上げた。その上にあった顔は、とても綺麗な顔だった。 胸には大学生がつけるバッチが付いていた。 桜花学園は高校と大学があり、高校に入学した者は簡単なテストを受けて学部を決め、大学に進学が出来るのである。 その人のバッチの色は青であり、青は医学部生であることを示していた。 「すみませんでした!」 頭を下げて謝った龍紀を見て、その人は機嫌悪そうにしていた。 彼女の名前は、青山梓穂といい、家は武道家であった。
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