「正しく生きるとはどういうことか」3
著者 池田清彦
出版 新潮OH!文庫
p63より引用
“テレビなど見なくとも人は生きていけるのに
(実際、私はほとんどテレビを見ない)、なぜ、
みんなでテレビを買うのだろう。”
生物学者である著者による、
より善くより正しく生きる為のアドバイスをまとめた一冊。
動物にとっての善い生き方から国家についてまで、
著者独特の考えを交えて書かれています。
上記の引用は、
資本主義と欲望に関する項の中の一文。
著者はこの後、
他人と差異をつけること他人との差異を埋めることが、
資本主義の欲望の行き着く先というように書かれています。
そう言われればそんな気もしますが、
全部が全部そうでもない気がします。
他人とだけではなく、
過去の自分の状態から少し変わる為にも、
何かを求めてお金を使う事も大いにあるのではないでしょうか。
過去の自分はすでに他人と変わらないといわれれば、
それまでですが。
自分の欲望をより良く開放し、
他人の欲望と上手く折り合いをつけるためにも、
足る事を知るということが大事なのではないでしょうか。
その事の重要性を教えてくれる一冊だと思います。
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