「不味い!」4
著者 小泉武夫
出版 新潮社
p76より引用
“あの口の中を刺すようなエグ味は、
古くなった酒と蛇の成分と酸化された蛇の脂肪によるもの
だったのである。”
発酵学者である著者による、
数多くの著者の食歴の中から厳選された不味い物を紹介する一冊。
身近なラーメンから爆発する缶詰まで、
おなじみの楽しい文体で書かれています。
上記の引用は、
不味い蛇の項の中の一文。
二十年物の蛇酒を、
水と間違えて飲んだ時の感想。
その他の著作を読んでいると、
この世に不味い物はないんじゃないかと思える著者ですが、
そうでもないようです。
他の著作でよく出てくる、
シュールストレミングが今回も出てきます。
やっぱり美味しくないと思いながら食べていたんだなと、
同じ人間なんだなと少し安心する一冊です。
普段の食事の美味しさを再確認するのに、
読んでみると面白いのではないでしょうか。
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