「食に幸あり」4
著者 小泉武夫
出版 日経ビジネス人文庫
p101より引用
“実はここだけの話なので大きな声では言えないのだけれども、
一つだけあまり好きでない食べ物がある。それはピーマンだ。”
発酵学者である著者による、
食べ物に関するエッセイをまとめた一冊。
甘い物はマーマレードから辛い物はカレーまで、
いつもながらの楽しい文章で著者オリジナルレシピと共に、
紹介されています。
上記の引用は、
ピーマンに関する項の中の一文。
著者のその他の著作を読んでいると、
およそこの世の中の食べ物に苦手な物など、
何も無いかと思っていましたが、
やはり著者も人の子なんだなと気付きました。
けれどそれを克服し、
おいしく食べるようになれるのですから、
食に関する著者の生き方に大きな尊敬の念を抱きます。
私はシイタケが苦手なのですが、
未だにおいしいと思うことが出来ません。
p294からのあとがきに代わるエッセイには、
中国の食材の豊富さについてのものですが、
著者の「中国怪食紀行」の中でさらに詳しく語られているので、
あわせて読むとさらに面白いのではないでしょうか。
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