「臨床読書日記」3
著者 養老孟司
出版 文藝春秋
p91より引用
“嘘か本当か、それを見分けるのが、
人生ではいちばん重要な作業だからである。”
解剖学者である著者による、
書評をまとめた一冊。
小説から図鑑まで、
著者の気の赴くままに読まれた本について、
一つ一つ腑分けをする様に書かれています。
上記の引用は、
常温核融合と題した項の中の一文。
この様な事を見分ける為にも、
懐疑的なものの考え方はある程度持っていた方が良さそうです。
そういえば、
今年のトンデモ本大賞はニコニコ動画で放映されたらしいです。
新しいトンデモ本の世界シリーズが発売するのが、
今から大変楽しみです。
p164の路上強盗に関するエピソードにおける、
「花のある遠景」の著者・西江雅之氏ののん気な反応の、
その胆の太さは尊敬に値します。
強盗の方も、
いきなり殴り掛かったりするのではなく、
飛びついて物だけを盗ろうとするところが、
またのん気で穏やかなもんだなと思いました。
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