「小泉武夫の料理道楽食い道楽」5
著者 小泉武夫
出版 日経ビジネス人文庫
p273より引用
“すると、こんな美味しいものは生きてなければ味わえない、
俺は死ぬなんていやだ、絶対に行き続けて毎日の食事を楽しもう、
なんて気になって、実は最後の晩餐の意味は、
毎日からの一食一食が生きる糧として大切なのだ、
ということを悟らせてくれるのであります。”
発酵学者である著者による、
食べ物に関するエッセイをまとめた一冊。
身近な立喰そばから幻の魚まで、
著者の食のボキャブラリーの多彩さに、
読んでいるだけでお腹が空きます。
上記の引用は、
最後の晩餐についての締めの一文。
自分の死について考える事によって、
生きる力が湧いてくるというのは面白い話だなと思います。
毎日おいしく食事が出来るありがたみを、
今ほど本気で感じる時期は無いのではないでしょうか。
p151の立喰そばの項を読んでいて思いましたが、
みんなで一緒に立って食事をするというのは、
一種立食パーティなのではないかなと。
電車で通勤した事が無く、
立喰そばを食べたのは何時の事かわからないような私の、
勝手な妄想ですが。
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