「ワニの丸かじり」4
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p170より引用
“高いのや安いのや、派手なのや地味なのを、
なるべく数多くにぎやかに盛りつけてドーンと出しておけば、
あとはなんにもしなくていい。”
漫画家でありエッセイストである著者による、
食べものに関するエッセイをまとめた一冊。
アイスキャンデーから9,500円のステーキまで、
幅広い食べ物について楽しい文体で語られています。
上記の引用は、
某深夜から朝まで放送される討論番組と、
舟盛りの似ている所をあげた一文。
私はその番組を最初から最後まで通してみた事がないので、
なんとも言えませんが、
この分析は人数の多いバラエティー番組にも、
当てはまるのではないでしょうか。
p199では著者が「あまりいい物を食べていない」、
と言われていると書かれていますが、
9,500円のステーキなどを食べないと、
いい物を食べた気分になれないのは、
大変損な気質のような気がします。
著者の様に何を食べても何かを発見し、
美味しくても不味でも何かを得られる方が、
毎日が楽しそうだと思います。
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