書評などのレビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた




一種悟り 評価・オススメ度 ★★★
名前 出雲一寸 お気に入りに追加 性別 非公開 年齢 非公開
投稿日時 2011/04/09(Sat) 23:12 更新日時 2011/04/09(Sat) 23:12

「他人と深く関わらずに生きるには」3

著者 池田清彦
出版 新潮社

p81より引用
“最初から無理をしなければならない頼みは、
どんな親友の頼みでも聞かなければよいのである。”

構造主義生物学者である著者による、
世界との距離をうまく取りながら生きる為の人生訓。
他人と自分の関係のあり方から、
その関係を保って生きる為のシステムまで、
今の世の中に対して非常にクールな視点でかかれています。

上記の引用は、
他人に頼みごとをする事に関しての一文。
自分の身の丈を良く知り、
無理をして恩を売った気分にならない事が、
頼みごとを聞くときのコツのようです。
他人に無理な頼みをするくらいならば、
その事は最初から諦めるというのはどうでしょうか?
あまりにも消極的だとは思いますけれども。
著者は過去に山道から谷に落ちた経験があるようで、
その事がこの本に書かれているような、
人生観を持つきっかけになったのでしょうか。
「自力で生きて野垂れ死のう」の章を読んでいると、
一種悟りのような物を感じます。
p174に書かれている内容は、
今現在この時点に直結している困った状態で、
とほほです。

ーーーーー

詳細を見る



出雲一寸さんの掲示板へ

前の画面に戻る