「他人と深く関わらずに生きるには」3
著者 池田清彦
出版 新潮社
p81より引用
“最初から無理をしなければならない頼みは、
どんな親友の頼みでも聞かなければよいのである。”
構造主義生物学者である著者による、
世界との距離をうまく取りながら生きる為の人生訓。
他人と自分の関係のあり方から、
その関係を保って生きる為のシステムまで、
今の世の中に対して非常にクールな視点でかかれています。
上記の引用は、
他人に頼みごとをする事に関しての一文。
自分の身の丈を良く知り、
無理をして恩を売った気分にならない事が、
頼みごとを聞くときのコツのようです。
他人に無理な頼みをするくらいならば、
その事は最初から諦めるというのはどうでしょうか?
あまりにも消極的だとは思いますけれども。
著者は過去に山道から谷に落ちた経験があるようで、
その事がこの本に書かれているような、
人生観を持つきっかけになったのでしょうか。
「自力で生きて野垂れ死のう」の章を読んでいると、
一種悟りのような物を感じます。
p174に書かれている内容は、
今現在この時点に直結している困った状態で、
とほほです。
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