「毒にも薬にもなる話」3
著者 養老孟司
出版 中央公論社
p45より引用
“しかし都市が都市のみで立ちはしないことは、
それこそ鴨長明だって知っていたのである。”
解剖学者である著者による、
世界の出来事を独自の視点で分析した時評等をまとめた一冊。
いじめの問題から未来についてまで、
解剖学者らしく一つ一つ細かく分析・解説しておられます。
上記の引用は、
田舎は消えたと題する章の中の一文。
今の状況を見ていると、
身につまされる思いがします。
今までの日常がいかに周囲の人たちに支えられているか、
世界は持ちつ持たれつなんだなぁと改めて思います。
その他の同著者の作品と比べて、
文章が少し硬く感じられ読むのに疲れを感じました。
特に後半の著者が提唱する臨床諸学の章は、
論文みたいになっているので、
より好みが分かれるのではないでしょうか。
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