「ウッふん」5
著者 藤田紘一郎
出版 講談社文庫
p38より引用
“自分はかくれてウンコしているくせに、
「ウンコたれ」ではないという顔をした日本人が、
最近増えてきたように思うからです。”
寄生虫学者である著者による、
ウンコを通して見た世の中の状況を、
著者の経験をまじえて記した一冊。
少子化の問題から腐らなくなった犬のウンコの話まで、
私達が生きていくうえでせずには生きて行けない行為について、
ユーモアたっぷりに書かれています。
上記の引用は、
第一章の中の一文。
この前にレバー一つでウンコが消えてしまうと書かれていますが、
穴の深いぽっとん便所よりは水洗の方が、
自分の便をチェックしやすいのでは?
きちんと自分の出した物を確認せずすぐに流してしまうと、
健康状態の点検がおろそかになるのではないでしょうか。
外見の清潔さを重視してばかりで、
ウンコの状態をおろそかにしていると、
自分がウンコして生きている事を忘れてしまうかもしれない、
何だか怖い話です。
読みやすい楽しい文章ですが、
取り上げられている内容は深く重いものです。
どんな人にでもお勧めですが、
食事の前後は避けた方が無難かも知れません。
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